榊山稲荷神社 緑風園
さかきやまいなりじんじゃ りょくふうえん
地元では「もりおか かいうん神社」と呼ばれる、安土桃山後期(1597)に創建した寺院。江戸初期に幕府から預かり人だった学僧・方長老によって作庭された庭園があったが神社ごと荒廃。その後、昭和5年(1930)に初代宮司・荒川清次郎と庭師によって20年の歳月を掛け「緑風園」として整備。
江戸時代よりあった心字池には旭橋が架けており、渡る度に身が清められるとされる。心字池は学僧・方長老によって作庭され、近くに方長老の居所であった法泉寺があり、こちらでも方長老による庭園を見学できる。
心字池越しに緑風園を望む。
心字池にある中島に設けられた観音像。なかには観音経が納められているとのこと。
緑風園の頂きから心字池と旭橋を見下ろす。
旭橋を望む。園内の解説文によると「心字池の点の一つが拝殿の建築により無くなった」と記載されている。心の点は3つあり、残り2つはどこだろう。ひとつは観音像で間違いないだろう。すると、もうひとつは最後の写真にある案内図の左側の池だろうか?
神社では石に神が宿るとされ「石神様」とも呼ばれ崇拝されていた。その名残であろうか、石が丁重な空間で組まれている。
榊山稲荷神社 案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 渦巻き状に登ってゆける北山に見立てた築山が美しい。 |
× | 日本庭園の要素が少なく、やや見応えに欠ける。 |