世界2,800ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る

真田邸

さなだてい
美しさ ★★
静寂さ ★★
長野県長野市
  • 表門

    借景により優美な姿を魅せてくれる池泉庭園

    池泉庭園
    庭園面積 1,300坪 (大規模)
    室内からも庭園を眺められる
    雨でも十分に楽しめる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

真田邸の由来

松平定信を曾祖父にもつ信濃松代藩の第9代藩主・真田幸教が義母の住居として、江戸末期(1864)に建築。明治維新以降は真田家の私邸となる。昭和41年(1966)に長野市に譲渡され、昭和44年に真田宝物館として開館。平成22年(2010)に庭園が修復整備された。






  • 奥象山を借景とした池泉回遊式庭園

    奥象山を借景とした池泉回遊式庭園をもつ真田邸は、京都に庭師によって作庭されたと伝わる。現地では御殿からの座観式となり庭園を散策はできない。また2階もあるが、特別公開時期のときしかアクセスできない。

  • 御居間から額縁庭園

    御居間から額縁庭園。池泉は水路で繋がっており、これは松代の武家屋敷の複数の「泉水(庭池)」を経て、真田邸に流れ込んでいる。このような泉水路をもつ庭園が、松代エリアにおける庭園の特徴となっている。

  • 心字池

    借景となる奥象山により庭園に奥行きが生み出されている。心字池からは遣水が流れ御居間前の小さな池泉へと導かれる。ちなみに、こちらの庭園は「水心秋月亭(すいしんしゅうげつてい)」と名付けられ、心字池の奥に三尊石を配している。本記事の最後に水心秋月亭の図巻を掲載している。

  • 三尊石

    望遠レンズ(約250mm)で撮影すると三尊石と滝口がみえる。

  • 三尊石

    さらにトリミングしてみると、築山に立石による三尊石が組まれ、右手が滝口となっている。

  • 心字池の東側

    心字池の東側(庭園に向かって左)

  • 手水鉢

    表座敷にある風流な手水鉢。

  • 表座敷の入側越しの額縁庭園

    表座敷の入側越しの額縁庭園。松代には水路によって100ヶ所ほどの泉水(池庭)に水が供給されている。庭地から隣家の庭池へ水が直接流れる泉水路は珍しいもので、松代は全国的にも希有な池庭群となっている。

  • 表座敷からの額縁庭園

    表座敷からの額縁庭園。

  • 印象的な内廊下

    印象的な内廊下。


総評
全35室もある真田邸。様々な座敷から額縁庭園を愉しめ、借景と池泉庭園により優美な姿を魅せてくれる。
×三尊石と滝口は望遠レンズがないと観賞できない。


アクセス
長野県長野市松代町松代1
長野ICから6分

駐車場
あり(周辺に無料駐車場が複数あります)

開園時間
4月~10月 午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
11月~3月 午前9時~午後4時30分(入園は午後4時まで)

入園料
一般 400円
小・中学生 100円

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2022-10-09 (日) 更新日 2025-01-13



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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は江戸末期(1864年)です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
はい。充分に楽しめます。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
残念ながら、ありません。



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