世界2,300ヶ所の夜景を巡った男が庭園を巡る
国指定名勝

青岸寺

せいがんじ
美しさ ★★★
静寂さ ★★★
滋賀県米原市
  • 青岸寺 山門

    全国的にも希有な「苔の枯山水」

    枯山水 / 国指定名勝
    庭園面積 150坪 (小規模)
    抹茶など頂ける
    室内からも庭園を眺められる
    雨でも十分に楽しめる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成

青岸寺の由来

曹洞宗の青岸寺は、室町時代初期(1356)に米泉寺として創設。江戸初期(1656年)に寺号が青岸寺となる。現在の庭園は1687年に作庭され、昭和9年に国指定名勝を受ける。






  • 青岸寺の額縁庭園

    庭園巡りを開始して217ヶ所目となる青岸寺。これまで巡ってきたなかでベスト10にはいる名園だと感じた。さっそくその魅力をレポートしていこう。

  • 青岸寺庭園

    観音菩薩の住地とされる補陀落山(ふだらくせん)の世界を表現した枯山水。通常、海を表現するのに白砂が使われるが、青岸寺では杉苔が用いられている。さらに雨天だったこともあり、苔が青々している。苔の枯山水の庭園であることを知らずに訪問したものだから、この光景には正直驚いた。補陀落山:南インドの海岸にあるとされている。

  • 鶴亀島、三尊石、枯滝石組

    正面には後述する鶴亀島、その奥には三尊石と枯滝石組を確認できる。石組が多くこちらの写真では分かりにくいため、別角度の写真を次に掲載。

  • 三尊石と枯滝石組

    画面上部が三尊石であり、画面中央部が枯滝石組となる。

  • 三尊石を焦点距離200mmの望遠レンズで捉える。中央の主石である中尊石は天を突くような鋭い石である。

  • 枯滝石組

    青岸寺では、庭園を中心にL字に書院や客間が配置されているため、いろいろな角度から庭園を楽しめる。枯滝石組を横から眺めれば、このような迫力ある石組であることがよく分かる。画面中央の小さな平石をズームしたのが次の写真である。

  • 枯滝石組 離れ落ちの滝

    焦点距離300mmで撮影すると、滝口はベロを出したような意匠であり、「離れ落ちの滝」をイメージしたようにも見える。

  • 庭園東部の築山

    庭園東部には築山が造られ、集団石組がみられる。

  • 渓谷のような景観

    庭園北西部には、切石による反り橋が架けられている。まるで渓谷のような景観を作り出し、杉苔と合わさって大変美しい。画面上部には座敷がみえる。

  • 座敷からの額縁庭園

    その座敷からの額縁庭園を撮影。一段高い場所に座敷があり、景観ががらりと変わる。

  • 石橋越しに三尊石、枯滝石組を望む

    先ほどの石橋越しに三尊石、枯滝石組を望む。右手には鶴亀島の一部が映っている。

  • 鶴亀島

    鶴亀島を中心に撮影。住職に亀頭石を尋ねたが、「右とも左とも言われている」とのこと。こちらは亀に鶴が載っている鶴亀島であり、蓬莱山も表現している。蓬莱山:不老不死の仙人が住んでいるとされる山。

  • 動き出しそうな鶴亀島

    鶴亀島(蓬莱山)を別角度から眺めると、松の幹下にある石が亀頭石にも見えてくる。いまにも動き出しそうな迫力だ。

  • 青岸寺庭園

    青岸寺には「寺カフェ」もあり、抹茶やプリンなどの甘味も頂ける。住職も奥様も素敵な方で、居心地の良いお寺である。また、大雨により苔庭が雨水で埋まり池泉庭園になるとのこと。年に数回だけの奇跡の景観であるが、この目でみたいものだ。


総評
奥行きの深い地割りにより立体感ある空間。さらに全国的にも希有な「苔の枯山水」が加わることで、心安らぐ庭園になっている。屋根のある縁側から庭園を眺めるスタイルであるため、苔が青々しくなる雨の日に訪れるのがおすすめ。
×特に見あたらない。


アクセス
滋賀県米原市米原669
JR「米原」駅東口 徒歩5分

駐車場
あり(無料)

開園時間
午前9時~午後5時
休園日:火曜日

入園料
一般 300円
小中学生 100円
小学生未満 無料

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2018-11-22 (日) 更新日 2018-12-22


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