世界2,900ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る

西来院

せいらいいん
美しさ ★★
静寂さ ★★
京都府京都市東山区
  • 仏教の聖地「峨眉山」の景色をイメージした枯山水

    枯山水
    庭園面積 130坪 (小規模)
    抹茶など頂ける
    室内からも庭園を眺められる
    雨でも十分に楽しめる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

西来院の由来

西来院は鎌倉時代(1259)に、蘭渓道隆が建仁寺第11世の住持として入った際、その隠居所(塔頭)として建てられたものです。つまり開山は蘭渓道隆といっていいだろう。蘭渓道隆は鎌倉時代に禅の教えを広めるために、中国から来日し、建長寺(鎌倉市)を開山したことでも知られる。令和10年(2028)に蘭渓道隆の750年遠忌を迎えるにあたって、令和6年(2024)に中根金作が創設した中根庭園研究所によって作庭された。中根金作とは、「昭和の小堀遠州」と称えられた作庭家であり、代表作には島根県の足立美術館が挙げられる。






  • 峨眉乗雲

    2024年に初めて一般公開となった西来院。お寺の方に伺うと、元々お庭があったわけではなく、蘭渓道隆の750年遠忌を迎えるにあたって、新たに庭園が作庭されたとのこと。まずは峨眉乗雲(がびじょううん)と名付けられた本堂前枯山水より観賞していく。

  • 峨眉乗雲

    峨眉乗雲(がびじょううん)とは、中国の四川省にある名山「峨眉山(がびざん)」であり、蘭渓道隆は峨眉山の麓で生まれ、峨眉山で修行していた。後述するが、その峨眉山を巨石で表し、苔の野筋で雲を表現している。つまり峨眉山の景色をイメージした枯山水である。

  • 峨眉乗雲

    雲を表現した野筋。

  • 峨眉乗雲

    野筋に伏石を組み合わせることで、雲の隙間を表現しているのだろうか。

  • 峨眉乗雲

    本堂東部にも枯山水が広がり、写真中央にみえる石組が峨眉山に見立てたものである。

  • 巨石で組まれた峨眉山

    巨石で組まれた峨眉山。峨眉山とは世界遺産に登録された山であり、標高3099mの山で仏教の聖地でもある。成都から高速鉄道とロープウエイを乗り継いで、2時間ほどでアクセスできる人気の観光地でもある。ちなみにお寺の方に伺うと、こちらの石は峨眉山から産出された石であり、中国仏教協会から奉納されたとのこと。

  • 本堂東部の枯山水

    本堂東部の枯山水。

  • 九華青蓮

    前庭「九華青蓮(きゅうかせいれん)」。こちらの空間では、抹茶を頂くこともできる。

  • 九華青蓮

    正面にみえるのが、前庭「九華青蓮」の由来となる中国安徽省にある九華山に見立てた石組である。

  • 九華青蓮

    九華山は中国四大仏教名山のひとつで、地蔵菩薩の聖地として知られる。そしてこの九華山は蘭渓道隆が修行した場所でもある。そして「青蓮」とは「青い蓮の花」のことであり、9つの阿波青石を蓮に見立てている。

  • 九華青蓮

    仏教において蓮は清浄さの象徴であり、前庭「九華青蓮」は仏教の理想郷をイメージした枯山水といえるだろう。

  • 中庭

    そして中庭は白砂敷きに竹を植樹することで、白と緑のコントラストが美しい。

  • 白龍図

    さらに本堂天井には中国人アーティスト・陳漫(チェン マン)による白龍図。

  • 白龍図

    通常、本堂で寝転んで撮影することは避けるべき行為であるが、山門に寝転んで撮影する写真が掲載されていたことから、こちらでは許可されているのだろう。ということで、先ほど白龍図は寝転んで撮影したものである。


総評
蘭渓道隆の修行した地をイメージした枯山水であり、特に仏教の聖地といわれる峨眉山から産出された石であり、大変貴重な石組といえる。
×特に見当たらない。


アクセス
京都府京都市東山区大和大路通四条下ル小松町590
京阪「祇園四条」駅 徒歩10分

駐車場

開園時間
午前9時~午後5時(法務により変更の場合あり)

休館日は公式サイトで確認ください

入園料
大人 500円
中高生 300円
小学生以下 無料

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2025-12-28 (日) 更新日 2026-01-24



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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は令和(2024年)です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
はい。充分に楽しめます。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
あります。



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