拙政園
せっせいえん
拙政園は明(みん)の時代の1505~1566年に造られた庭園であり、日本では室町時代となる。蘇州四大庭園の拙政園、留園(りゅうえん)、滄浪亭(そうろうてい)、獅子林(ししりん)のなかで最大規模であり、また中国四大名園の首位に位置づけられている。
上海から高速鉄道で30分(100km)ほどの距離にある蘇州は、東洋のベニスともいわれる庭園都市。中国随一の庭園ともいえる拙政園は、大きな池泉にいくつもの中島が造られ、それぞれが回廊で繋がっている。
写真左の建物が遠香堂と呼ばれ、四面がガラスで覆われており、ここからの眺めが素晴らしいとされる。
回廊と石橋
中国庭園にも額縁庭園を撮影できるポイントは多い。蘇州にある9つの庭園を2日間ですべて巡ったが、むしろ丸窓や四角窓が多く額縁庭園は日本庭園よりも多く見られた。
中国庭園で必ず見られるのが、写真の様な凹凸のある独特な石。これは太湖石(たいこせき)という石灰石である。中国では人気が高く、日本同様に神や気が宿るとされる。
天を突くような石柱は石筍(せきじゅん)と呼ばれ、太湖石同様に中国庭園でよく見られる。
太湖石。
亀島のようにもみえる太湖石。
盆栽のルーツは中国といわれ2000年以上の歴史があるとのこと。こちらの盆栽は五葉松であり、石により枯山水も同時に表現されているのが面白い。
蘇州最大の観光地で土曜日ということもあり、開園1時間後にはこの行列。石よりも人間の方が多いのでは。。。 ちなみに私は朝イチで訪問していますが、それでも多くの観光客で賑わっていました。
丸窓の額縁庭園。
拙政園の案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 運河のなかに張り巡らされた回廊を巡り、山水を思う存分たのしめる。 |
× | 世界で最も過密な庭園と思われるため、落ち着いた雰囲気はない。 |