杉妻会館は地方職員共済組合 福島県職員会館であり宿泊施設、レストラン、会議室を併設している。本地は明治時代まで存在していた福島城の跡地であり、園内には福島城に架けられていた土橋の密語橋(ささやきばし)を縮小した石橋に模しておかれている。
施設利用者以外でも自由に見学できる杉妻会館の日本庭園。フロントを越えてロビー右奥に日本庭園へ出られる扉がある。まず目に付くのが自然石と切石を組み合わせた石灯籠。右手には阿武隈川、そして阿武隈川に架かる大仏橋を望む。
芝庭と刈込みを中心とした庭園である。公式サイトで間取り図を確認すると和室もしくは特別室であれば、右手奥の2Fと3Fの客室から庭園を眺められそうだ。電話のみの予約で和室に1名利用でも6l,000円程度(特別室でも9,000円ほど)とリーズナブルだ。
日本庭園からは東北屈指のお花見スポットである花見山などの山並みを眺められる。
シンプルな庭園だと思って帰ろうとしたところ、1階にテラスをみつけた。テラスから見下ろすと枯滝石組の存在にに気づく。写真左手の外階段から降りてみると、、、
このようになっている。反対側は居酒屋になっており居酒屋から枯山水を観賞できるようになっている。苔付いた石組は力強く立派なもので、むしろ左手の小型の石灯篭が浮いてしまっている。また個人的には枯滝石組上部右手の植栽は刈り込み石段を見せるようにしたほうが滝石組により迫力がでると感じた。
枯滝石組に近づいて撮影してみる。
再度、1階のテラスに戻り枯滝石組を上から見下ろす。美しい枯滝石組だが、周辺は刈り込みに覆われ、観賞しにくいのが勿体ない。
枯滝石組の上部には、福島城に架けられていた土橋である密語橋(ささやきばし)をミニチュア化した石橋に模しておかれている。
密語橋を潜る流れの上流はこのような井戸を設けた枯池に繋がっていた。
ロビーからも日本庭園を観賞できるが、このポジションからだと庭園の美しさは感じにくいだろう。
○ | 1階と地下の段差を活かした枯滝石組が美しい。 |
× | 枯滝石組の石組が見やすいように、もう少し植栽を刈り込むと良いと感じた。 |