玉藻公園 披雲閣庭園
たまもこうえん ひえんかくていえん
高松松平家・第12代当主の松平頼壽(よりなが)にて再建された「披雲閣」。披雲閣庭園は、再建時期と同時期となる大正6年(1903)に内苑御庭として東京の庭師・大胡勘蔵(おおこかんぞう)によって作庭。平成25年(2013)に国指定名勝となる。
高松駅に隣接した場所にある玉藻公園には、無料で利用できる駐車場もある。園内の披雲閣庭園を散策してみよう。
大正時代に貴族(華族)の別邸として再建された披雲閣。その邸宅庭園が披雲閣庭園であり、巨石の平石による飛び石がインパクトある。
様式は枯山水となっており、玉石を敷いた枯流れから、白砂が敷かれた川へと流れ込み、石の大きさで流れの勢いに変化を付けているようにみられる。
白砂には舟石らしき石も据えている。
三尊石。右の茶色石は2石にみえるが1石である。なかなか面白いシルエットだ。
花崗岩を用いた飛石。その両側には高さと形状の異なる刈込みが連なっており、披雲閣庭園で最も優れた意匠であると感じたポイントだ。
銀閣寺形手水鉢。慈照寺(銀閣寺)にあるものと、若干デザインが異なり、また大きさはこちらのほうが2倍ほど大きい。
天守閣跡から飛雲閣を眺める。
玉藻公園 案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 厚みと大きさで重厚感のある飛石と刈込みの光景が美しい。 |
× | 日本庭園としては大味なところがある。 |