和歌山城 二之丸庭園
わかやまじょう にのまるていえん
徳川御三家のひとつ紀州藩・紀州徳川家の居城「和歌山城」。昭和20年に爆撃により焼失したが、昭和32年に天守などが再建された。敷地内には西之丸庭園と二之丸庭園があり、本記事では二之丸庭園を紹介。二之丸庭園は昭和56年(1981)に桂離宮や修学院離宮の発掘調査や復元整備を手掛けた森蘊(もりおさむ)によって作庭。
森蘊が京都・高雄にある高山寺が所蔵する国宝絵巻「鳥獣人物戯画」をモチーフに石組を配している。鳥獣人物戯画は動物たちの遊戯を躍動感あふれる筆致で描かれており、絵巻にあるウサギ、猿、鹿を石組に見立てている。
谷川で水遊びをするウサギ、猿、鹿だろうか。
重森三玲を思い出すような石組にみえるのは私だけだろうか。
躍動感ある石組。
平面的配置の三尊石。
和歌山城の案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | モチーフとなる絵巻をイメージして観賞すると、躍動感ある石組にみえてくる。 |
× | 現地には石組の解説がないため、多くの方が内容を理解できないまま通り過ぎてしまう。 |