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国指定名勝

建長寺

けんちょうじ
美しさ ★★
静寂さ ★★
神奈川県鎌倉市

建長寺の由来

鎌倉幕府の将軍補佐・北条時頼が建長5年(1253)に開基、中国から渡来した僧・蘭溪道隆(らんけい どうりゅう)が開山。臨済宗建長派の大本山である。現在の庭園はは、江戸初期に描かれた絵図に基づいて、平成15年(2003)に復元整備されたもの。また、臨済宗の寺院を格付けをする制度で京都と鎌倉にそれぞれ五山があり、1386年に室町幕府3代将軍・足利義満の時に、建長寺は鎌倉五山一位に指定される。(開基:資金提供者、開山:初代住職)






  • 建長寺の山門(三門)

    臨済宗建長寺派の大本山の建長寺は、鎌倉五山一位にも指定される古刹。方丈裏庭に池泉庭園が造られている。方丈:住職の住居をさすが、建長寺では現在は法要、座禅場として使われている。鎌倉五山:室町時代に現在の順番が決められ、第2位:円覚寺、第3位:寿福寺、第4位:浄智寺、第5位:浄妙寺となる。

  • 建長寺 方丈庭園の解説

    蘸碧池(さんぺきち) を中心した方丈庭園であり、庭園要素を解説していこう。

  • 護岸石組で囲まれた亀島

    まずは護岸石組で囲まれた亀島。左の立石が亀頭石、背に中心石を据えて、長寿のシンボルである松を植樹している。中心石:鶴島や亀島などの中心部に置かれる石

  • 枯滝石組らしき意匠

    亀島の奥には枯滝石組らしき意匠がみられる。「名園のみどころ(河原武敏)昭和58年発行」の見取り図に記載がないため、近年付け加えられたものである。

  • 鶴島と蓬莱石

    松の手前に鶴島があり、左手に蓬莱山に見立てた蓬莱石を据えている。蓬莱山とは不老不死の仙人が住む山とされ、長寿の象徴である鶴亀とセットで用いられることが多い。このような形式の庭園を蓬莱式庭園とも呼ばれる。

  • 枯滝石組

    築山には、昭和の頃は三尊石風に作られた枯滝石組があったが、取り除かれてしまい、枯滝石組として識別できなくなっている。

  • 複雑な汀線

    複雑な汀線(ていせん)が眺めれる、この角度からが最も美しい。汀線:陸地と水面の境目

  • 出島の先には亀頭石

    出島の先には亀頭石風の石が見られる。また平成28年頃(2016)までは橋が架かっていた。復元されず撤去されたままであり残念。

  • 池泉西部

    池泉西部を望むと、若干の石組が残されている。

  • 蘭溪道隆により作庭

    建長寺を開山した蘭溪道隆(らんけい どうりゅう)により作庭。当初の姿から変わってしまっているものの美しい景観である。


総評
由緒ある古刹で、池泉東部の汀線が美しく、池の地形が京都の名園・天龍寺に似ているところもある。
×後世の改修により枯滝石組が失われてしまい、また近年は橋が取り除かれてしまっているのが残念である。


アクセス
神奈川県鎌倉市山ノ内8
JR「北鎌倉」駅 徒歩15分

駐車場
敷地内に広い駐車場完備(600円/H)

開園時間
午前8時30分~午後4時30分

入園料
大人(高校生以上)500円
小人(小中学生)200円

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2018-02-18 (日) 更新日 2019-09-08


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