世界2,300ヶ所の夜景を巡った男が庭園を巡る

光明院 波心庭

こうみょういん はしんてい
美しさ ★★
静寂さ ★★
京都府京都市東山区
  • 光明院の山門

    3つの三尊石で庭園全体を三尊石を構成

    枯山水
    庭園面積 200坪 (小規模)
    室内からも庭園を眺められる
    雨でも十分に楽しめる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成

光明院 波心庭の由来

光明院は室町時代(1391)に建立された東福寺の塔頭(たっちゅう)寺院。 波心庭と名付けられた庭園は、モダンな庭園造りで知られる日本庭園史の研究家・重森三玲(しげもりみれい)により、昭和14年(1939)に作庭。同時期に東福寺の方丈庭園も作庭。塔頭寺院:高僧などを慕った小院






  • 光明院 波心庭

    東福寺から徒歩5分ほど離れ、またガイドブック未掲載なこともあり、重森三玲の作品を拝見できる寺院としては穴場感がある。とはいうものの、受付には英語/中国語の表記もあり外国人もここを訪れていることが分かる。

  • 東側の築山に組まれた三尊石

    まずは東側の築山に組まれた三尊石を撮影。三石とも立石であり山形の意匠である。後ほど紹介するが、波心庭には北・南・東の3ヶ所に三尊石が組まれ、庭全体としても三尊石を構成する極めて珍しい枯山水である。

  • 波飛沫を表現

    苔築山の洲浜には玉石が敷かれ(赤枠で囲む)、波飛沫を表現。このような意匠は私は初めてお目にかかる。

  • 3ヶ所に三尊石が確認できる

    桜を愛でる座敷「観庭楼」から。ここからだと、波心庭には北・南・東の3ヶ所に三尊石が確認でき、その位置関係が三尊石を構成するのが分かるだろうか。(分かりやすいように、三尊石には赤線を引いている) それぞれの視点場が異なるため、この視点場からだと三尊石にみえないが、後ほど紹介していく。

  • 南側に組まれた三尊石

    こちらが南側に組まれた三尊石。こちらの洲浜にも玉石が敷かれて、波飛沫が表現されている。また、庭園に据えられた石は全体的に立石であることも分かる。

  • 本堂から東側の三尊石を眺める

    本堂から東側の三尊石を眺める。

  • 書院から額縁庭園を撮影

    書院から額縁庭園を撮影。ガラス戸の上半分が擦りガラスで下半分が窓となっていている。また、庭園の借景にはサツキが刈り込まれ、これは雲を表現しているとのこと。

  • 網代組の吉野窓

    窓ガラスを開けてみるとこのような額縁庭園が広がる。網代組(あじろぐみ)の吉野窓からは、南側の三尊石を確認できる。

  • 直線と曲線を組み合わせた意匠

    直線と曲線を組み合わせた意匠であり、モダンな庭園作りで知られる三玲らしい作品だ。東福寺「八相の庭」と光明院「波心の庭」は、三玲初期の名作といわれる。

  • 石が多様された波心庭

    書院からの眺め。石が多様されていることがわかる。大小あわせて75石もあるそうだ。

  • 「観庭楼」から二方向に庭園広がる「W額縁庭園」

    観庭楼から二方向に庭園広がる「W額縁庭園」を撮影。W額縁庭園:私の造語

  • 書院と本堂の廊下から、波心庭の主石でもある三尊石を望む。

    書院と本堂の廊下から波心庭の主石でもある三尊石を望む。

  • 北側にある三尊石

    最後は北側にある三尊石。こちらの洲浜にも玉石が敷かれて、波飛沫が表現されている。正直、このような意匠は説明を受けないと気づかないと思われる。


総評
3つの三尊石で、庭園全体を三尊石を構成する極めて珍しい枯山水である。混雑を幾分回避できる庭園であり、落ち着いて名庭を観賞したい方や、額縁庭園を撮影したい方に特にお薦めだ。
×パンフレットがないため、誰もが魅了される庭園ながら庭園を理解することが難しい。


アクセス
京都府京都市東山区本町15丁目809
JR・京阪「東福寺」駅 徒歩10分

駐車場
あり(道路向かいに1台無料駐車場あり。東福寺には無料駐車場が多数あり。ただし紅葉時期は閉鎖)

開園時間
開園時間不明。日没に閉園。

入園料
志納金 300円程度

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2018-10-13 (日) 更新日 2018-11-04


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