あがたの森公園
あがたのもりこうえん
昭和48年(1973)まで松本高等学校として使われていた敷地を「あがたの森公園」として整備。園内には池泉庭園と枯山水がひと続きになった庭園がある。
松本城から車で7分ほどの場所にある広い公園。池泉庭園だけであれば取材しなかったが、枯山水と池泉回遊式庭園が癒合している公園であったためレポートしていく。
まずは東屋から池泉に架かる橋を撮影。その奥には洲浜らしき意匠がみえる。
望遠レンズで撮影すると、大きめの石を敷いた洲浜を造っており、洲浜から少し話して岬灯籠のようなものを配している。洲浜:水際を美しくみせる技法。
奥には巨石による三尊石。広い池泉であるため、これぐらいの巨石でないと埋もれてしまうが、これを三尊石として眺めている人は、庭園ファンぐらいだろう。
そして池泉東部には、芝庭に枯山水を向けている。写真は枯流れだ。
上流に遡っていくと枯滝石組がある。大きさによる迫力はあるが、丸みを帯びた石で特徴なく組まれているため力強さは感じない。
少し面白いのが上流の枯流れは、粗めな石を敷くことで渓谷を表現している。
次第に石は小さくなっていき、
最後は池泉への注ぎ込まれる。
○ | 枯滝石組から枯流れを経て、池泉庭園との繋がるデザインが面白い。 |
× | 枯滝石組の造形が大振りで力強さに欠ける。 |