大石邸庭園(赤穂大石神社)
おおいしていていえん(あこうおおいしじんじゃ)
江戸中期の赤穂事件において大石良雄ら赤穂浪士(赤穂義士)を祀る神社であり、明治天皇の命によって、大正元年(1912)に創建された赤穂大石神社。この地には、大石内蔵助(本名:大石良雄)の屋敷があり、現在は長屋門と庭園のみが残されている。
11月の数日間のみ公開される国指定名勝「田淵氏庭園」に併せて訪問した赤穂大石神社の境内にある大石邸庭園。社務所で義士史料館とセットになったチケットを購入して入園。朝8時から入園でき、朝を有効活用できるのも嬉しいところ。
池泉の形状はシンプルで、東部に中島を配している。
中島は亀島のような意匠となっており、島には三尊石組を置いている。
池泉には舟石も配しているが、水位が低いため浮いているように見えるのが惜しいところだ。ちなみにかつては池に舟を浮かべて詩歌を吟じたりしていたことから、舟石を配しているだろう。
子孫繁栄のシンボルでもある陰陽石がある。右が男性器に見立てた陽石、左が女性器に見立てた陰石であり、跡取りを願う貴族や武士などの邸宅庭園でみられることがある。
○ | 武士の邸宅庭園らしく子孫繁栄・長寿を願う陰陽石があり、その解説があるため分かりやすく勉強になる。 |
× | 特に見当たらない。 |