愛宕坂茶道美術館
あたござかさどうびじゅつかん
愛宕坂茶道美術館は平成3年(1991)に茶道をテーマとした美術館がオープン。茶道の歴史はもちろんのこと、一乗谷朝倉氏庭園 義景館跡庭園の復元ジオラマなども展示されている。屋外には茶室「尚庵」が設けられている。
茶道の歴史を分かりやすく理解できる美術館。愛宕坂を登っていくと美術館の3階が入口になっている。美術館3階の屋外スペースに茶室と露地が設けられている。また1階には一乗谷朝倉氏庭園についての解説もあるので、一乗谷朝倉氏庭園と合わせて立ち寄ってみたい。
それでは茶室「尚庵(しょうあん)」へ向かう。約20坪の限られた敷地に外露地と内露地を造っている。まずは客人が主人の迎えを待つ外露地に造られた腰掛待合がみえてくる。
ここから飛石で露地門を抜けて、内露地へ誘われる。
こちらが内露地にある腰掛待合。内露地にある腰掛待合は、お茶を楽しむフルコースのことある茶事で懐石などを楽しんだあと、次の準備を行う間の休憩場所として使われれる。内露地と外露地については、名古屋の白鳥庭園の記事も参考にして欲しい。
茶室「尚庵」には躙り口があり、茶室は予約制で一般利用できる。
茶室に入室する際に身を清めたり、茶の湯をくみ取る場所として使われる蹲踞(つくばい)を設けている。水を張った石が手水鉢であり、手前の石に立って、左右の石に桶や足下を照らす明かりを置いておて、水を汲んだりする。左奥には織部灯篭があるが植栽で隠れてしまっているのは勿体ない。織部灯籠については、金沢の西田家庭園 玉泉園の説明記事を参考にして欲しい。
○ | 一乗谷朝倉氏庭園の解説やジオラマ展示があり、庭園理解が深まる。 |
× | つくばい奥にある織部灯籠が植栽で隠れてしまっている。 |