玉川寺庭園
ぎょくせんじていえん
鎌倉時代に開山された玉川寺。室町時代に再興され現在にいたる。玉川寺は全国でも珍しい九輪草(クリンソウ)の純群落があり「九輪草の寺」とも呼ばれる。玉川寺庭園は室町時代に作庭が始まり、江戸時代に改修されたものである。昭和62年(1987)に国指定名勝を受ける。
庭園巡りを開始して約1年。山形初となる庭園訪問は、国指定名勝の玉川寺庭園。小雨降る空模様であるが、玉川寺は書院や本堂から眺める庭園がメインのため、雨でも愉しめる。
庭園を18mm(焦点距離35mm換算)の超広角レンズで捕らえる。飛び石が張り巡らされ石組を主体とした庭園である。庭園に降りて回遊することもできるが、室内から眺めるのが最も美しい。
目線を低くしてみる。
本堂からはW額縁庭園(2方向の額縁庭園)が愉しめる。朱色の毛氈(もうせん)がアクセントとなり美しさが極まる。観賞点は、中心の柱が重なるようにみえる場所だろ。(毛氈:フェルト生地の敷物)
本堂横の座敷から左手に本堂を望む。このようなアングルで眺めるのも美しい。
玉川寺は本堂から新開山堂へは渡り廊下で繋がり2階にある。そのため新開山堂からは、庭園と本堂座敷を見下ろせる。なんとなく宿場町にある茶屋のように見えるのが面白い。
本堂に戻り、渡り廊下から庭園を眺める。
本堂を超広角レンズ(18mm)で撮影する。金曜日の朝イチで訪れていることもあり、庭園を独り占めできた。
お洒落な花瓶に紫陽花が生けられている。
山門から玉川寺に繋がる敷石を眺めると、
敷石の両サイドに黒石が敷き詰められていることに気づく。雨に濡れ艶やかな黒石と苔が絶妙に美しい。
玉川寺の案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 石組が豊かな池泉回遊庭園を書院、本堂、本堂横の3ヶ所から額縁庭園を愉しめる。 |
× | 池泉の入り江奥に滝があるが、書院や本堂からは見えなず、滝の音も聞こえないは少々残念。 |