法源寺庭園
ほうげんじていえん
法源寺は江戸前期(1649)に現在地に創建された浄土真宗大谷派の寺院である。作庭時期について寺院と役所にに確認するが不明であった。
事前にお寺に電話をして見学させていただいた。奥に池泉、手前に枯山水があることにより、隣接する真教寺庭園同様に池泉庭園と枯山水の両方があると思ったが、池泉に枯流れが注がれる意匠になっており、池泉回遊式庭園と判断した。
蓮で分かりにくいが、まずは池泉周辺を撮影。奥に石組がみえるので、移動して別角度から撮影。
この方向からだと、ややとっちらかった石組だ。この角度は観賞ポイントではないのだろう。
書院側から眺めると滝石組のようにもみえる。
近づいて撮影。この石組を2組の滝石組とすると、滝添石に挟まれた水落石(みずおちいし)は滝添石より低い石である。このような滝石組は例は少ない。
書院から飛石が打たれているが、苑路としての実用的なものではなく、景観を楽しむための飛石だろう。
飛石の先は、このような小さな枯山水を造っている。
場所を少し移動して枯流れを撮影。後述するが、大石武学流庭園でみられる野夜灯(やどう)もある。
枯流れが池泉へと注がれるポイント。
自然石を組み合わせた野夜灯(やどう)と呼ばれる石灯籠であり、大石武学流庭園で欠かせない景物である。本庭園は大石武学流庭園ではないが、野夜灯(やどう)が置かれた大石武学流庭園ではない庭園は、青森はもちろん盛岡でもみられる。大石武学流庭園については、瑞楽園の記事を参考にして欲しい。
○ | 枯流れが池泉へ注がれる一連の様子が美しい。 |
× | 特に見当たらない。 |