怡園
いえん
怡園は清の末期に高官にて1874~1883年の9年間を掛けて造られた。日本では明治時代となる。世界遺産に登録されている庭園のひとつである。
蘇州の古庭園としては新しい部類にはいる怡園。蘇州四大庭園以外は、世界遺産に登録されている庭園であっても比較的落ち着いて散策を楽しめる。
結婚式の前撮り撮影が行われていた。護岸石組は何段に重ねられている。
運河のような光景を楽しみながら回廊を散策。
怡園での見どころは石筍(せきじゅん)。石筍とは洞窟の天井から滴り落ちる水滴の石灰分が積み重なりタケノコのように伸びたものである。また凹凸のある奇石は太湖石(たいこせき)。蘇州の太湖近くから産出された石灰石であり、中国では神が宿るとされ人気のある石である。石筍も太湖石も蘇州の庭園ではよく見られるものである。
立派な石筍。ピンと伸びる竹と対比させており、組み合わせが上手である。
こちらは太湖石。
鍵穴状の洞門(どうもん)がユニーク。洞門とは庭園と庭園を繋ぐ出入り口の役割であり、中国庭園では円形や写真のような鍵穴状の洞門がよく見られる。
真円の洞門。地下鉄が交差する駅から徒歩3分ほどの便利な立地にある世界遺産にして、混雑感のない穴場庭園といえるだろう。
怡園の案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | コンパクトながら中国庭園の要素が詰まった古典庭園といえる。利便性もよく人も多くなく穴場だと感じる。 |
× | 特に見当たらない。 |