常円寺(常圓寺)
じょうえんじ
常円寺は室町時代(1399)に創建された曹洞宗の寺院である。安土桃山時代(1581)に現在地へ移転。境内に枯山水と池泉庭園が造られているが、作庭時期は不明である。
伊那市中心部の高台にある常円寺に、小さな池泉庭園があるという情報を得て立ち寄ってみることに。すると昭和63年に建築された檀信徒研修所「洗心閣」の近くに石庭が造られていた。
枯池に巨石を用いた渓谷を造り、深山幽谷(しんざんゆうこく)のような趣を生み出している。深山幽谷:人が訪れないような奥深い自然の地
先ほどの渓谷と例えた場所を反対側から撮影。
写真左手に「洗心閣」、右手に本堂がみえる。本堂は江戸後期(1805)に再建され、その後何度も修復されている。その本堂の前庭に池泉庭園を造られている。
池泉庭園を眺めていると、亀石組のような意匠を発見。写真に解説しているが、斜めに据えた長石が亀頭石であり、その右手の護岸石組が亀の胴体を兼ねているのではなかろうか。写真左手にみえる鐘楼堂、昭和に建築されたものとのこと。
亀石組の右手には枯滝石組がある。
山門からは伊那市中心部を見下ろせ、夕暮れ時には夜景も楽しめるだろう。
○ | 眺めの良い高台にある寺院で、池泉庭園と枯山水を見学できる。また枯山水は深山幽谷を思わせるような雰囲気があり、良い。 |
× | 特に見当たらない。 |