住雲園
じゅううんえん
住雲園は、越後鉄道(現在のJR越後線)の創始者・久須美父子の邸宅。久須美家は、江戸時代前期(1656)に現在地に住居を構え、江戸時代中期(1717)に庭園が作庭される。昭和9年(1934)に長岡市指定名勝庭園の登録を受ける。
新潟には豪農の邸宅庭園が多く見られるが、こちらは鉄道事業の創設者である。旧越後鉄道と旧参宮線の鉄道事業により財を成し、この地に邸宅と庭園を造った。
池泉回遊式庭園であるが、全景が把握できるよう高台より撮影。住居の2階から眺められれば、弥彦山を遠くに望みつつ、庭園の全景を撮影できだろう。ちなみに新潟県観光協会公式サイトには「建物内部に入るためには鍵が必要となります。詳しくは和島支所地域振興課(電話0258-74-3112)までお問い合わせください。」と記載されている。
枯滝石組の近くには対岸へ渡る沢飛石が打たれている。このような形式を「池渡り」と呼ぶ。
舟着き場にも、礼拝石にもみえる平石。写真中央から少し左手に枯滝石組がある。
枯滝石組に近づいて撮影。分かりやすいように写真に枯滝石組にマーカーを引いた。
枯滝石組を正面から撮影。周辺の雑草が多く、滝石組が弱まっているのが残念である。特に流水していない枯滝石組は、見学者の関心が薄いからなのだろうか、手入れされていない庭園が比較的多いと感じる。
枯滝石組だけを撮影。
出島と枯滝石組。ここから撮影すると渓谷のような情景となる。それだけに周辺の雑草の存在がもったいなく感じる。
○ | 枯滝石組周辺は断崖絶壁のように石が組まれ、かつ枯滝石組の造形が良い。 |
× | 枯滝石組辺の雑草により、近づかないとその魅力に気づかなくもったいない。 |