渓石園
けいせきえん
昭和60年に耶馬溪ダムが完成。ダム採掘によって排出された土砂で作られた広場を町民によって整備され、昭和62年(1987)に耶馬溪ダム記念公園 「渓石園」が作られた。
日本新三景のひとつ「耶馬溪」エリアにある日本庭園。有名観光地の近くにある広大な庭園でありながら、日本庭園好きにも殆ど知られていない。
美しい山々に囲まれた広大な日本庭園。耶馬溪ダムから引いた水を利用した上下二段式の池泉回遊式庭園になっている。まずは上段の池泉庭園を見学。
庭園のシンボルともなっている桟橋は総檜造りの橋。橋が架かる中島の近くには沢飛石と岩島を配している。丸みを帯びた柔らかな石がメインだ。
橋上から撮影。橋が架かることで庭園をいろいろな角度から観賞でき、光景が変化していく。
こちらも橋上から撮影。池泉の奥には河川が作られ、その先に滝を設けることで下段の池泉庭園へと繋がる。
その下段の池泉庭園がこちらである。下段の池泉庭園はやや単調ではあるが借景との調和で美しい。紅葉時期は見事な光景を魅せてくれることだろう。中津市内から車で30分ほどでこのような光景に出会えるのは九州ならでは。
滝石組をスローシャッターで撮影。巨石を使った豪壮な滝石組で、男滝・女滝となっている。寄り添うように流れる夫婦滝で、男滝は豪快な流れ、女滝はやさしい流れとのこと。本庭園での見どころのひとつだろう。
上段の池泉回遊式庭園に戻って、築山麓に積まれた巨石による石組を眺める。
耶馬溪の渓流を模した流れ。紅葉シーズンはライトアップされるとのこと。紅葉は暖色系にライトアップされるなか、滝石組は青系でライトアップされる。このような色づかいは少なく、一度この目で見てみたいものだ。ライトアップされた写真
○ | 下段の池泉庭園にある男滝・女滝が豪壮で美しく、山並みに囲まれた借景との連続性が素晴らしい。ちなみに案内版に午前と午後で巡るコースが設定されている。順光で紅葉がよく見えるようなコース設定だと思うが、気の利いた案内だ。 |
× | 特に見当たらない。 |