高徳寺
こうとくじ
高徳寺は室町時代に創建した曹洞宗の寺院である。境内は鎌倉時代に大塚城が築城され、現在も土塁と空堀の遺構が残されている。庭園は近年整備されたものと思われるが作庭時期は未確認である。
川西町の東陽寺を訪問したときに、住職に教えていただいたのが高徳寺の庭園である。観光寺院ではないが、お寺の方に声を掛けて見学させて頂いた。
訪問日は猛暑の年で、直射日光が照らされる庭園の苔は残念ながら焼けてしまっていた。
枯池には岩島。僅かながら護岸石組も見られる。
書院からの眺め。
円形の障子が開放されている様子。このような構図での額縁庭園は初めてみるものだった。
唯一見つけた石組。三尊石を中心としており立石で構成され力強く美しい。
○ | 半円形の障子越しの額縁庭園は希有なものだ。法事などがなければ見学できると思われるので、近くを通ることがあれば立ち寄ってみるのも良いだろう。 |
× | 庭園に日陰がないため苔庭の環境としては厳しいものを感じた。 |