口羽家住宅
くちばけじゅうたく
口羽家は萩毛利藩の藩士で、上級武士の屋敷として江戸後期に建築された。昭和49年に主屋と表門が国指定重要文化財に登録。主屋に併設する庭園は昭和50年に大改修して庭もその時のものである。
萩城跡から徒歩10分ほどの場所にある口羽家住宅。表門は白壁と格子状のなまこ壁が風格を感じる。まずは床の間のある座敷から額縁庭園を撮影。
昭和に整備された庭園であり当時のものではないが、内庭と外庭を生け垣で仕切り、その奥には借景として天狗山と続く。
主屋に平行して枯流れのような意匠が見られる。邸宅庭園でこのような意匠は見たことがないが、外庭に面したところを流れる橋本川の縮景に見立てたものではないかと勝手に想像してみる。
飛石は奥にいくほど小さな石を打ち、左奥にはさらに小さな飛石を打ち遠近感を強調している。
外庭がまた素晴らしい。緩やかに流れる橋本川と標高382mの天狗山。
口羽家住宅のすぐ近くで鍵曲(かいまがり)を見学できる。鍵曲とは敵を迷わせ追い詰めるためのもので、高い土塀で囲み、道を鍵の手のように曲げて迷路にした道筋のことである。
先ほどの鍵曲を曲がったところの光景。
○ | 外庭から眺める橋本川の光景と、内庭の枯流れの意匠が美しい。またすぐ近くで鍵曲も見学でき、萩らしい街並みを堪能できる。 |
× | 特に見当たらない。 |