世界2,800ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る

久昌院

きゅうしょういん
美しさ ★★
静寂さ ★★
京都府京都市東山区
  • 山門

    上下二段の生垣により奥行感ある庭園

    池泉庭園
    庭園面積 250坪 (小規模)
    室内からも庭園を眺められる
    雨でも十分に楽しめる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

久昌院の由来

久昌院は建仁寺の塔頭寺院であり、江戸初期(1608)に創建した臨済宗の寺院である。久昌院の名は徳川家康に仕えた武将・奥平信昌の法号(いわゆる戒名)から採られている。庭園は江戸中期に作庭されたが、作庭家は不明。平成12年(2000)に「昭和の小堀遠州」と称えられた作庭家・中根金作の息子である中根史郎によって池泉の護岸、地底の改修が行われた。通常非公開で特別公開のときのみ見学できる。






  • 本堂と久昌院庭園

    特別公開時のみ見学でき、今回は2023年11月に訪問。以前は2018年、2017年に公開されており5年ぶりとなる。後述するが本庭園で注目したいのは3つの生垣であり、写真の左手に二段、正面に最も高い生垣である。

  • 心字池

    京都の中心部である四条と五条の間とは思えない抜け感のある空間である。本堂前の庭園には心字池を造っており、本堂と池泉までの距離が思いのほか離れているため、やや間延びしたように感じる。一般的にはこのような場合は飛石などを打ち伽藍と庭園を結びつけることが多いが、久昌院庭園では敢えてこのようにしているのだろう。

  • 二段の刈り込み

    久昌院庭園で注目したいのは、まずは本堂正面の二段の刈り込み。上下二段の刈り込みと、敷地外の樹木によって三段の奥行きを生み出している。

  • 二段の刈り込み

    ズームレンズで生け垣を撮影。生垣前の置かれた石灯籠が景を引き締めている。

  • 生垣

    生垣から視線を右にそらすと。庭門があり、その隣にさらに高い生垣を設けている。

  • 護岸石組は中根史郎によって改修

    心字池の左手を撮影。護岸石組は平成12年(2000年)に中根史郎によって改修されている。

  • 本堂南側

    本堂南側。正面が二段の刈り込みで構成された生垣、右手が最も高い生垣。

  • 額縁庭園

    室内では撮影はできないが、このような場所から額縁庭園も楽しめる。


総評
上下二段の生垣と敷地外の木々によって奥行きを生み出し、また空の抜け感と相まって京都中心部と思えない開放感のある庭園になっている。
×特に見当たらない。


アクセス
京都府京都市東山区小松町597
京阪「祇園四条」駅 徒歩7分、市バス 206系統・100系統「東山安井」 徒歩5分

駐車場

開園時間
特別公開時のみ見学可

入園料
800円

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2023-11-16 (木) 更新日 2024-06-22



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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は江戸中期です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
はい。充分に楽しめます。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
残念ながら、ありません。



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