平治の乱で没した鎌倉時代の武将・山内首藤 俊通(やまうちすどう としみち)の供養として「明月庵」を建立。のちに「明月院」と改められる。第二次世界大戦後には物資不足で参道を整備する杭が足らず、代わりにアジサイを植えていったのが有名となり「あじさい寺」とも呼ばれるようになる。
名月院といえば「悟りの窓」と「あじさい」。悟りの窓は東方向にあり、11時ぐらいまでであれば室内に光りが入り込む。また、雨天時は障子が半分閉まることもあるようで、その様子も美しい。障子が半分閉まった悟りの窓
「悟りの窓」は、撮影場所から離れたところにある。悟りの窓だけをクローズアップして撮影するのは150mm(焦点距離35mm換算)ほどの望遠レンズが必要となる。ちなみに、手前に置かれたオブジェクトは蟹であり、季節によって変わるようだ。
悟りの窓を撮影する行列。私が訪れたときは最長で20人ほど並んでおり、撮影まで10分ほど待つ必要があった。
中庭園にある枯山水庭園。取材は12月であるが、一輪だけ紫陽花が添えられていた。写真を拡大して確認してみたが、造花ではなく生花のようだ。
明月院を開山した密室守厳(人名で「みっしつしゅごん」と読む)の木像が祀られている開山堂。
紅葉時期とハナショウブ時期のみ公開される「後庭園」。庭園の広さは小規模で5分ほどで一周できてしまう。拝観料と後庭園料の合計800円は少し高いかなぁ。
後庭園の枯山水には、「月とうさぎ」の石像が置かれています。寺の名称に「月」が付いているからでしょうか、名月院にはうさぎの石像を沢山みつけることができます。
満月とうさぎの石像。とってもかわいいですよね!
後庭園の滝庭から枯山水を見下ろす。ここで見えている範囲で、後庭園の1/3ぐらい。それほど広くないことが分かりますよね。
抹茶、甘酒、和菓子などが頂ける喫茶「月笑軒」。喫茶を利用すると、小さなお庭も楽しめるが、ここからは、あじさいはほぼ楽しめない模様。
明月院境内の案内図。 [ 案内図を拡大する ]
○ | 後庭園内にある枯山水に置かれた「月」と「うさぎ」が可愛らしい。悟りの窓を望遠で撮影するとおもしろい。 |
× | あじさいの時期以外は、後庭園の特別公開していない時期に訪れると見所がきわめて少なく消化不良。 |