廬山寺
ろざんじ
起源は平安時代に金閣寺そばの船岡山南麓に開山。安土桃山時代(1573)に現在の地に移転。当時は紫式部が育った邸宅であり、ここで源氏物語を執筆。明治5年(1872)に総本山延暦寺に附属する。昭和40年に紫式部の邸宅址を記念する顕彰碑(けんしょうひ)が建てられ、同時に源氏庭が整備される。
コンパクトながらも独特の曲線で囲われた苔が美しい庭園。周辺には京都御所、仙洞御所など大所の庭園が控えていることもあり穴場になっている。
6月から9月にかけて桔梗が咲く。
大きな石が顕彰碑(けんしょうひ)であり「紫式部邸宅址」と彫られている。鑑賞点から顕彰碑が遠く、双眼鏡でもないと読めないレベル・・・
18mm(35mm換算)の超広角レンズで撮影。この写真で映っているのが庭園の80%を占めている。ちなみに、庭園以外は撮影禁止となっている。
白砂(はくしゃ)と苔の曲線が本当に美しいと思う。
座布団が置かれた鑑賞場。南側を眺める庭園であるため、どの時間帯に訪れても逆光になることはない。受付後は外を歩くことはないので、雨天でも庭園鑑賞を楽しめる。
桔梗が咲いていない時期も美しいが、やはりここは桔梗の時期に訪れたい。私は6月中旬に訪れたが、少し早かったようだ。7~8月が満開シーズンだろうか。
源氏庭の鑑賞場は、こんな感じに屋根に覆われつつ、庭園に向かって突き出ているので、180度の視野で楽しめる。
廊下から庭園を眺めてみる。額縁庭園も撮影できそうだか、写真の左端より奥にはいけず、庭園がうまく額縁に収まらず満足な撮影はできなかった。
鑑賞場は1ヵ所であるが、30分ほどのんびりさせてもらった。受付近くには冷茶サービスがあり、気が利いていたありがたい。
○ | 白砂と苔庭の対比が美しく、苔庭に与えられた曲線が見事。通常7~8月は緑一色で単調になりがちなだが、源氏庭では桔梗の紫色の差し色が入り鮮やかで美しい。まさに紫式部を偲ばせる絶好のシーズン。 |
× | 特になし |