餐霞館遺跡
さんかかんいせき
餐霞館遺跡は第9代米沢藩主・上杉鷹山(ようざん)が隠居生活を過ごした「餐霞館(さんかかん)」のあった場所であり、米沢城の南に位置していたため「南亭」とも呼ばれた。昭和45年(1970)に記念事業として庭園が整備された。なお「餐霞館」は「霞を食う(かすみをくう)」から来ており、仙人が山に漂う霞だけを食べて生きていることから、貧素な生活を営む住居を意味すると推測されている。
第9代米沢藩主・上杉鷹山の隠居後となる邸宅は3000坪で40以上の部屋という豪邸であり、その跡地の一部が記念事業で庭園となっている。また上杉鷹山の言葉である「なせば成る なさねば成らぬ 何事も 成らぬは人の なさぬなりけり」を刻んだ石碑もある。池泉庭園はコンパクトながらも巨石を使い豪壮な仕立てになっている。
昭和に記念事業として整備された庭園としては、選び抜かれた風合いの良い巨石を使い風格がある。
滝石組は実に豪華。主石となる立石の滝石は青石。滝添石は立石と横石となり、特に横石は名石と思えるほどの風格。
角度を変えて滝石組を撮影。
○ | 屋敷跡地に記念事業として作庭された庭園とは思えない本格的な滝石組。 |
× | 特に見当たらない。 |