井岡寺
せいこうじ
京都の智積院を本山とする井岡寺(「せいこうじ」と呼ぶ)。建立は平安時代といわれ、江戸初期に中興一世及栄(ぎゅうえい)上人が本堂裏の庭園を作庭。また庭園のシダレザクラは市の天然記念物。1712年には庄内札所開設22番札所に。
地元ではシダレザクラの名所として知られるが、江戸時代に作庭された庭園については、ほとんど知られていない。庄内札所三十三霊場のひとつで、観音御開帳のときのみ参拝者に本堂が開放され、本堂裏の庭園を観賞できる。(2018年は5月~10月)入り口は、この写真のところからになり、お賽銭後本堂に向かう。
渡り廊下の先に庭園を観賞できる座敷があり、正面には斜面を利用した石庭を望める。真正面にある大きな木は、樹齢400年を越えるシダレザクラで市の天然記念物。
焦点距離70mmで撮影後、少しトリミング。石組が多数据えてあり、斜面になっているので迫力がある。
庭園は少しだけ散歩できるようになっているので、近づいて石組を観賞。江戸時代に作庭だけあり、石の風合いに歴史を感じる。
石灯籠も設けられている。
個人的な好みをいうと、植栽をもっと減らした方が石組の存在が際立ち、力強さを感じるのではないかと思う。
座敷右手から庭園を望む。
再び、座敷に戻って撮影。少し住職とお話。一度テレビでシダレザクラが紹介されたことがあり、多くの観光客に悩まされた時期があったとのこと。
渡り廊下から庭園を眺めると、山上に鳥居があることに気づく。
○ | 斜面に不規則に並べられた石組に迫力がある。庭園として知られたお寺ではないだけに、庭園マニアにはそそられる。 |
× | 立派な石組を植栽が邪魔している感がある。 |