正徳寺
しょうとくじ
正徳寺は江戸前期に創建した曹洞宗(元は真言宗と伝わる)の寺院。江戸末期に現在地に移転し昭和4年に本堂改築。山門に重森三玲によって作庭された石組が残るが、前住職によって改修され当初の様子は分からない。
丹後ちりめん織元「たゆう」に重森三玲によって作庭された田茂井邸庭園「蓬仙寿の庭」の見学時に案内いただいた田茂井社長から教えていただいた寺院。正徳寺に重森三玲によって作庭された庭があり、檀家の御縁で紹介いただき「蓬仙寿の庭」が作庭されたとのこと。「たゆう」からは車で3分の距離、当初予定していなかったが急遽立ち寄ることに。
運良く住職にお話を伺えた。山門を重森三玲による石組が組まれたのは事実であるが、前住職によって自ら改修されたとのこと。前住職は自分で作ったものでないと気が済まない性格だったとのこと。つまり前住職より前に作庭されたものということだろう。当時の写真はお寺には残っていないようだが、重森三玲が好みそうな青石が残されている。
石を移動させたときに青石が裂けたのだろうか、偶然だとしても薄く華奢な板石が品格もあり美しい。
現住職は当時は重森三玲の石組を好まなかったが、「たゆう」さんの田茂井邸庭園を見学して、重森三玲の本来の庭の美しさを知ったのこと。
当日の写真を見つけて再現させたいとも考えておられるようで、そのときには再訪したいものだ。
○ | 大きく改修されているため未評価とします。 |
× | 大きく改修されているため未評価とします。 |