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田茂井邸庭園「蓬仙寿の庭」

たもいていていえん「ほうせんじゅのにわ」
美しさ ★★
静寂さ ★★★
京都府京丹後市
  • 庭園入口

    丹後松島を模した重森三玲の庭

    枯山水
    庭園面積 440坪 (小規模)
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

田茂井邸庭園「蓬仙寿の庭」の由来

田茂井邸庭園のある「たゆう」は田茂井家が昭和6年に創業した丹後ちりめん織元であり、様々な賞を受賞している企業である。同地区にある正徳院にて、昭和を代表する作庭家・重森三玲が山門付近を作庭したことをきっかけに、田茂井家にも作庭を依頼し、昭和45年(1970)に完成したのが田茂井邸庭園「蓬仙寿の庭」である。事前予約にて見学できる。






  • 蓬仙寿の庭

    京都最北部の庭園は天橋立から車で40分ほどの距離にある京丹後市にある。当日は田茂井社長に案内頂いた。まず驚いたのが庭園だけではなく、自宅の設計も重森三玲によるもので、玄関は奥に行くほど天井を高くすることで奥行きを出している。まるで龍安寺 石庭のような仕掛けである。ただ邸宅と庭園の距離が近く、室内から全景が眺めにくいのは意図あってのことだろうか。なお自宅は公開しておらず今回特別に見学させ頂いた。

  • 丹後松島を模して作られた枯山水

    「蓬仙寿の庭」には4つの島を作っている。京丹後の隣町・伊根には浦島太郎伝説があり、丹後松島を模して作られた枯山水である。特に写真の青石による三尊石は意欲的に立てられ力強く美しい。

  • 苔島の汀には出雲砂を固めて隆起した意匠

    苔島の汀には出雲砂を固めて隆起した意匠を加えている。これまで重森三玲による庭園を35ヶ所訪問してきたが、このような意匠は初めてだ。また写真中央の2岩は亀島のようにみえるは偶然だろうか。

  • 白川砂を固めて隆起

    先ほどの意匠と色違いもあった。こちらは白川砂を固めて打ち寄せる波のように隆起させている。

  • 松

    丹後松島を模しているため、4つの島にはそれぞれ松を植樹している。こちらの島は石組と刈込みが一体化したような意匠だ。

  • 竹垣

    竹垣も重森三玲によるものである。重森による竹垣では、兵庫県丹波市の石像寺や京都の龍吟庵が挙げられる。

  • 延段は市電で利用していた石を再利用

    延段は市電で利用していた石を再利用したものとのこと。庭園では廃材のリユースは意外とよく見かける。

  • 島

    先ほどの写真の延段の先にある島を書面から眺める。

  • 庭園南部にある島

    庭園南部にある島。

  • 三尊石

    朝イチで訪問時は逆光で撮影が難しかったが、近隣の正徳院を訪問後、曇り空となり撮影しやすくなり、再度撮影をお願いさせていただいた。お忙しいなか快く対応下さりありがとうございました。


総評
重森三玲の作風をダイレクトに感じ取れる。特に島の汀を固めた砂で隆起させた意匠により、海に浮かぶ島を強くイメージさせており見事である。
×特に見当たらない。


アクセス
京都府京丹後市網野町浅茂川112
北近畿タンゴ鉄道「網野」駅 タクシーで約5分

駐車場
有り(無料)

開園時間
事前予約制

入園料
無料

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2022-11-15 (火) 更新日 2022-12-03

よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は昭和(1970年)です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
いいえ。屋外を回遊する必要があります。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
残念ながら、ありません。


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