正式名称は「京都府立関西文化学術研究都市記念公園」。地元では学研都市と呼ばれるエリアにある記念公園で、平成6年(1994)に学研記念公園として開園。翌年に愛称が「けいはんな記念公園」に決まる。公園内にある日本庭園「水景園」は南禅寺の庭園などを管理する植彌加藤造園によって造園。
水景園の入り口まで公園専用駐車場から徒歩10分ほどかかり、東京ドーム5個分の敷地面積となる「けいはんな記念公園」の広大さに驚かされる。入園するとすぐに広がる光景はこちらである。水面上約10mに架かる歩廊橋「観月橋」が水景園の主景となっている。
長さ123mの歩廊橋「観月橋」の奥には、高さ7m級の巨石群が500個立ち並ぶ。
水景園の中心にある交流施設「観月楼」は、木枠に覆われたユニークなデザイン。木枠には現代イタリア陶芸の4巨匠といわれるフェデリコ・ボナルディの「ガリレオの子孫たち」が八体鎮座している。空を眺めたり、寝そべったりした姿で面白い。また施設内部は、研修室やギャラリーの貸し出し施設となっている。
左手は里棚田と名付けた棚田になっている。そして、中央には永谷池から繋がる棚田状の水盤となる。
水景棚は、まさに水の棚田と表現できるだろう。そして、水景棚を歩けるように沢飛石が設けられているのに気づく。
別角度から焦点距離200mm(35mm換算)の望遠レンズで撮影。他の庭園では見られない光景でユニークなものである。
巨石群撮影。どこかの国立公園にいるような錯覚にさえ陥る。
巨石群にも散策路が設けられいるので、見上げるような構図で撮影。
散策路には滝石組もあるが、古庭園としての要素はなく近代庭園的な造りである。
先ほどの沢飛石を撮影。ここを歩いて巡っていくのだ。
手持ちのスローシャッターで滝の流れを撮影。手持ちなので、シャッター速度は1/10秒ぐらいが限界。NDフィルターを持参していないので、感度をISO64と最小限まで下げてシャッター速度を遅くするのが、私の日本庭園での水流を撮影するときの手軽な撮影方法である。撮影機材はNikonD810を利用。
水景園 案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 長さ123mの観月橋、水景棚、巨石群と従来の庭園の常識を越えたユニークな空間に仕上がっている。特に水景棚を歩ける沢飛石の苑路がハイライトだろう。 |
× | 特に見当たらない。 |