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特別名勝特別史跡

平城京左京三条二坊 宮跡庭園

へいじょうきょうさきょうさんじょうにぼう みやあとていえん
美しさ ★★★
静寂さ ★★
奈良県奈良市

平城京左京三条二坊 宮跡庭園の由来

宮跡庭園は奈良時代(750年頃)に造られた庭園で、平安時代の初め(800年頃)まで存在していた。昭和50年(1975)に発掘調査によって発見され昭和59年に復元整備。その後、平成24年に約30年ぶりとなる改修工事が始まり、令和2年(2020)6月に完成公開。特別名勝と特別史跡の指定を受ける。






  • 平城京左京三条二坊 宮跡庭園

    6年の改修工事期間を経て、再公開となった平城京左京三条二坊 宮跡庭園。平城京の離宮的な施設または皇族の庭園と考えられるため「宮跡庭園」と名付けられた。

  • 曲水の宴

    奈良時代に作庭された庭園ながら、優美な曲線をもつ池泉庭園は平安時代に広まった曲水庭園の原型ともいえよう。曲水庭園では、「曲水の宴」が行われていた。これは平安時代の貴族が杯が自分の目の前までに流れてくるまでに詩歌を作って詠み、盃の酒を飲んで次へ流すという遊ぶ宴のことである。詳しくは万葉の森公園 曲水庭園の記事を参考にして欲しい。

  • 復元建物

    庭園前には復元建物があり、ここから庭園を見下ろせる。

  • 北側には商業施設

    復元建物から眺める庭園は、建物が入らないように木々を植えてあるが、北側には商業施設があり、やや興ざめになってしまう。

  • 曲線の美しさ

    望遠レンズで曲線美を撮す。庭園は長い間、土に埋まっていたため保存状態が良く、復元作業では奈良時代に造られた様子を再現できたとのこと。公開直後の訪問ということもあり、誠に美しい。

  • 奥の木塀は伊勢神宮の板垣を参考

    水際から50cmほどのところで、丸石がカーブを描くように2ヶ所並んでおり、段差を生み出している。また、奥の木塀は伊勢神宮の板垣を参考にしたとのこと。漆黒で塗られ庭園を引き締めている。

  • 汀線の屈曲に応じて配置

    庭石は池の汀線の屈曲に応じて配置され、池に向かって斜めに据えた石組がある。これは気勢といい、石の形や大きさや模様などからくる勢い(パワー)のことで、石を見たときに感じる見えない線となって空中にでているようなもの。

  • 気勢を示すような石組

    こちらの舟石のように見える石も、気勢を示すような石組である。また、写真右手に先ほど解説した丸石が並んでいる様子が分かるだろうか。

  • 復元建物

    スリッパに履き替えて復元建物へ。

  • 洲浜

    復元建物から庭園を見下ろす。芝生から池泉に向けて栗石が敷き詰めており、これは水際を美しく見せる洲浜という技法である。

  • 曲水庭園

    やや高い場所から眺めることや、望遠レンズを利用することで、池泉の形状の美しさがより分かる。華やかさはないが、池泉の美しさでは日本最高峰の曲水庭園ではないろうか。


総評
奈良時代に造られた庭園が、保存状態が良く残っており、美しく復元されている。
×北側に商用施設、西側にマンションが見えてしまう。


アクセス
奈良県奈良市三条大路1丁目5-37
近鉄「奈良」駅 バスで「宮跡庭園」下車すぐ

駐車場
なし(最寄りはGSパーク 奈良三条大路駐車で徒歩30秒

開園時間
午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)

入園料
無料

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2020-06-05 (金) 更新日 2020-06-14


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