修景庭園
しゅうけいていえん
修景庭園は、平成18年(2006)に東三河ふるさと公園として完成した県立公園にある日本庭園。
東京ドーム約30個分の広大な東三河ふるさと公園に、池泉回遊式庭園が造られている。池泉は三河湾を摸したものであり、水路は豊川に見立てているとのこと。
池泉には大きな中島が作られ、出島から続く岩島で作られた意匠は世界遺産の毛越寺(岩手県平泉町)における荒磯(ありそ)の光景に似ている。荒磯:荒々しい磯場
滝石組というよりか、石段による滝といったところであろうか。庭園という名付けているのであれば、幅を狭くして滝石組らしい迫力を持たせて欲しかった。
出島と中島の繋がりを眺める。
中島には朱塗りの平橋が架けられ、奥には六角堂と呼ばれる展望台がある。
水際を美しくみせる洲浜(すはま)が作られ、緩やかにカーブを描き日本庭園らしい美しい光景といえる。
中島から出島と岩島を眺める。石灯籠が取って付けたような景物であり明らかに浮いている。除去するか、詫びた灯籠に変えたほうが美しいだろう。
中島は護岸石組で囲まれているが、石に力強さは感じされない柔らかいものである。
○ | 幅広の洲浜と池泉の曲線が美しい。 |
× | 日本庭園でありながら、滝が滝石組とはいえない造形である。 |