竹駒神社
たけこまじんじゃ
竹駒神社は平安時代に創建されたと伝わる稲荷神社であり、竹駒稲荷とも呼ばれる。公式サイトには日本三稲荷と表記されている。ちなみに日本三大稲荷(こちらは「三大」と表記)は定説は伏見稲荷神社のみで、他二ヶ所は諸説ある。境内には池泉庭園があり作庭時期は不明であるが、鶴亀噴水器具の設置が平成29年(2017)と印されているため、庭園作庭時期は平成として推測しておく。
正月には東北で多くの初詣客が訪れる竹駒神社。江戸時代に建築された楼門・随身門(岩沼市指定文化財)を潜ると、右手には御神池をもつ池泉庭園がある。池泉庭園には中島と築山があり、それぞれに鶴と亀の噴水装置が設置されていることから、中島を鶴島、築山を亀島と見立てているのだろうか。すると中島の松が鶴に見立てたと推測もできる。
琴柱灯籠(ことじ)と亀の噴水装置。ちなみに琴柱灯籠といえば兼六園の徽軫灯籠(ことじ)が有名で、灯籠の脚は元は同じ長さであったが、片方の足が折れてしまいバランスを取るために短いほうの足は石組で支えられている。
築山の裏手には小滝を設けている。全体的に丸みを帯びた石が多く、柔らかな印象をもった池泉庭園である。
右手に中島、左手に築山。築山には竹駒神社の創建の縁起に関わる霊狐像を祀っている。
「飛躍の霊狐像」は彫刻界の巨匠であり、フランスにおける近代彫刻の巨匠ロダンに師事した小倉右一郎によって彫られたものである。
○ | 鶴と亀の噴水、御神池には鯉が泳いでおり、子連れで気軽に楽しめるのが良い。 |
× | 日本庭園目的で訪問すると物足りなさを感じる。 |