天徳寺
てんとくじ
天徳寺は奈良時代に創建したと伝えられる真言宗の古刹。江戸初期に作庭された池泉庭園があり、昭和39年に若狭町の指定名勝を受ける。
何時から見学できるか分からず8:45に訪問。インターフォンで見学の旨伝えると快く迎えてくれた。入口の張り紙には「納経所 9~16」と記載されていたので、この時間に訪問するのが良いだろう。まずは書院から額縁庭園を撮影。
枯山水のようにみえるが、「古庭園の観賞と作庭手法 著:吉田徳治 2000年発刊」には「座観式池泉庭園」、現地の案内板には「枯滝式 池泉庭園」と記載されていることから、かつては池泉には水が流れていて、現在は枯池となったのだろう。
平地と築山の間に細長く池泉を造り石橋を架け、橋添石も確認できる。
天徳寺庭園には2ヶ所の枯滝石組があるが、なかなか分かりにくい。写真の青マーカーが滝石組で頂部に三尊石組がみえる。
南東部にも枯滝石組(青マーカ-)があるが植栽に囲まれ詳細は確認できなかったが、こちらも頂部に立石(赤マーカー)があるようだ。
庭園東部には巨石で亀島を造っている。
書院南部まで池泉は連なり集団石組で築山を囲っている。
池泉を眺めると、まるで川のような造りであり、途中にいくつかの岩島を据えている。
書院から南を眺める。
天徳寺から徒歩3分程のところに、全国名水百選に選ばれている「瓜割の滝」があり、神秘的な滝であるため是非立ち寄ってみたい。
○ | 無数の石で囲まれた池泉庭園は、どこか神秘的な庭園を感じさせる。またすぐ近くに瓜割の滝も見学できるのが良い。 |
× | 枯滝石組が雑草で見えにくくなっている。 |