山村代官屋敷
やまむらだいかんやしき
江戸幕府の関所の番人である関守と、小さな役所的な存在である代官を兼ねた山村代官屋敷。当時は20もの庭園をもつ豪邸であったが、現在は江戸中期(1723)に建築された城陽亭と庭園が残っており日本遺産にも登録。特に庭園は当時のままとのこと。
日本遺産に登録されている山村代官屋敷には、江戸中期の池泉庭園がそのままの形で残っている。
池泉には中島を設けて2ヶ所に石橋を渡している。
借景には木曽山脈を控えて、庭園には築山を造っている。写真中央下側の平石は礼拝石であり庭園のビューポイントである。
築山には滝石組を設けているが、植栽の関係でその存在が近づかないと分からないのが残念である。
築山山麓には石組がみられる。
書院から額縁庭園を撮影。正直、庭園だけでみるともの足らなさを感じるが、近隣に重森三玲の作品など四つの庭園を楽しめる興禅寺があるため、こちらには必ず訪れて欲しい。
○ | 代官屋敷かた雄大な木曽山脈を借景とした池泉庭園を観賞できる。 |
× | 築山の滝石組が植栽により存在感を失っている。 |