旧秋元別邸
きゅうあきもとべってい
旧秋元別邸は明治時代から大正時代の華族(いわゆる貴族階級)であった秋元興朝(おきとも)と、その子である春朝(はるとも)の別邸である。明治末期に建築された別邸は、つつじが岡第二公園として公開されている。また日本遺産「館林の里沼」構成文化財のなかで登録されている。
国指定名勝の「つつじが岡公園」の第二公園に、明治末期に建築された華族の別邸が残る。
別邸前には石燈篭などが置かれている。
華族であった秋元家の本家があった東京駿河台の屋敷から移築された石燈篭や庭石があるとのこと。風合いから推察して、4面に絵柄が彫られた手水鉢がそうなのだろうか。石灯篭は近年のものでキリシタン燈篭である。キリシタン燈篭とは江戸時代初期にキリスト教禁止令のなか密かに信仰を続けていた隠れキリシタンの信仰物といわれる石灯籠であり、詳しくは山水園(山口市)の記事を参考にして欲しい。
別邸の内部は見学できないが、4月中旬から5月初めの週末や祝日は事前予約製で別邸内で特別和膳を頂けるイベントがある。
別邸の隣には昭和初期に造築された洋館があるが、木々の生長で外観が分かりにくくなっている。
角度を変えて眺める。
洋館前にも石灯籠を置いている。日本庭園というようりも明治末期の建築物を見学するといった空間だ。園内には昭和34年に皇太子ご成婚を記念として造園された花菖蒲園もあるので、菖蒲が咲き乱れる6月頃に訪問するのも良いだろう。
○ | 庭園要素は少ないが整備された空間で眺める別邸と芝庭が美しい。 |
× | 木々の生長により洋館が隠れてしまっている。 |