世界2,800ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る

長府庭園

ちょうふていえん
美しさ ★★
静寂さ ★★
山口県下関市
  • 長府庭園 正門

    下関市最大の大名庭園

    池泉庭園
    庭園面積 4,000坪 (大規模)
    抹茶など頂ける
    室内からも庭園を眺められる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

長府庭園の由来

長府庭園は、長府藩の家老・西運長(にしゆきなが)の屋敷跡であり、平成5年(1933)に一般公開された池泉回遊式庭園である。






  • 長府庭園 書院

    長府エリアには複数の庭園が残されているが、最も広大な庭園が長府庭園である。いわゆる大名庭園であり、まずは書院から庭園を見学したい。

  • 書院からの額縁庭園

    毛氈が敷かれた書院からは池泉を望める。池泉には孫文が贈った4粒の蓮の実のうち、ひとつが発芽して今も7月上旬から下旬にかけて開花している。ちなみに7月の特定日は早朝の開花に合わせて朝5時に開園している。

  • 反り橋

    中島に反り橋が架かり、池泉沿いの苑路を散策しながら変わりゆく光景を楽しめる。

  • 書院を望む

    書院を望む。

  • 切石の反り橋

    中島東部にも切石の反り橋が2連で架けられている。そのなかで気になったのが、反り橋右手にある灯籠だ。

  • 石灯籠

    日本庭園で数多くの石灯籠を観賞してきたが、初めて見るタイプである。そして、驚きなのが別角度から撮影した次の1枚だ。

  • 石灯籠

    正面からは分からなかったが、このようなバランスを敢えて崩した2階建てになっている。石の風格から近年のものだが、この意匠はユニークで実に面白い。

  • 流れ

    池泉に流れ込む「流れ」に沿って上流へ散策してみると、

  • 滝

    滝石組に行き当たる。

  • 向かい落ちの滝

    近づいてみると、二筋の水が向かい合って落ちていく「向かい落ちの滝」に似た形式になっている。

  • 石灯籠

    巨石による石灯籠は、竿となる部分の石に亀裂が入っている。推測の域をでないが、巨石を運ぶために分割して運んだのだろうか。ちなみにこういった運搬で運ばれた巨石の代表例としては、岡山後楽園の大立石がある。

  • 飛石と沢飛石による回遊導線

    力強い飛石と沢飛石で回遊導線が設計されていて、書院からの眺めが最も良い感じた。


総評
広大な敷地をもつ大名庭園では、書院からの景色にマンションやビルなどが映り込むことが多いが、本庭園ではそのようなことはなく、気持ちよく庭園を観賞できる。
×石組には古庭園を感じさせる特徴が少ない。


アクセス
山口県下関市長府黒門東町8-11
JR「下関」駅からバス20分「市立美術館前」下車すぐ

駐車場
有り(無料)

開園時間
午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)

休園日:年末年始

入園料
大人 210円
子供 100円

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2022-03-28 (月) 更新日 2022-04-20



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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は江戸後期です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
室内からも庭園を楽しめますが、庭園を満喫するには屋外を回遊する必要があります。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
あります。



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