長念寺
ちょうねんじ
真言宗智山派の寺院である長念寺は、弘法大師の直弟子であった真済僧正が奈良時代に創建されたと伝わる。庭園は住職自身が昭和40年に作庭。
3つの枯山水のある長念寺。庭園を見学するには、観光寺院ではないため法事などで拝観できないこともあるため電話確認するのが良いだろう。本堂をお参りして、本堂裏にある枯山水を拝観。
先代住職が作庭した枯山水であり、家族以上に大切に手入れをしていたとのこと。2・2・3の組み合わせの合計7石で組まれている。日本庭園では、永続性を示す縁起の良い奇数が使われることが多い。2石は寄り添うように組まれ、3石は三角形となるように配置された石組の定石である。
舟のような舟石と、奥には蓬莱山に見立てたような蓬莱石がある。不老不死の妙薬があるとされる蓬莱山を目指す宝船といった想像もできる。
枯山水の隣には苔庭がある。
参道沿いには自由に拝見できる石庭もあり、こちらも三角形の配置になるように岩島を配している。
公式サイトを確認すると、こちらでは庭園砂紋作り体験(500円)もできる。全国でも数少ない貴重な体験ができる寺院ではなかろうか。当日は奥様にお茶を頂きながら、いろいろなお話を聞かせて頂きました。ありがとうございます。
○ | 本堂裏の枯山水は、コンパクトながら品格があり蓬莱山と宝船を彷彿させる物語がある。 |
× | 受付案内がなかったため拝観方法が分かりにくい。私が早朝に訪問したため、このように感じたかもしれない。 |