玉泉院丸庭園
ぎょくせんいんまるていえん
加賀藩三代藩主の前田利常が作庭した池泉庭園。もてなしの場として利用された「兼六園」に比べ、藩主の内庭として主に利用された庭園とのこと。明治時代には廃絶したが、2008年から調査設計を行い2015年に庭園が再現。
段落の滝近くから三の島に掛かる反橋を望む。石川県内産の松を主とした植栽となっていることが分かる。
三の島に掛かる反橋を渡ってみたいものだが立ち入り禁止。本庭園は、全ての反橋が立ち入りできず少々残念。
兼六園同様に金沢では着物を着て散歩している人が多い。ただ、男性の着物姿はそれほど見かけることはなく、貴重な1枚となった。
造園当初にあった滝を再現した高低差7mの「段落ちの滝」。照明器具も確認でき、夜になると滝がライトアップされるのだろう。
休憩所から庭園を見渡す。これで庭園全体の70%を占めており、兼六園と比べるとコンパクトながらも高低差のある庭園であることが分かる。
和風の雨傘「唐傘」に見立てた休憩所。正面に見える石垣は「見せる石垣」として造られており、正方形と長方形の石材を段違いに配置。城郭石垣の技術と庭園が融合した、金沢城ならではの傑作とされてるとのこと。
玉泉院丸庭園の案内板。等高線が記入されているのが面白い。 [ 案内図を拡大する ]
○ | 週末通年でライトアップしている全国的にも貴重な庭園。 |
× | 反橋が全て立ち入りできず、中島からの風景が楽しめない。また借景に金沢の繁華街・香林坊のビルなどが入り込む。 |