昭和27年(1952)に開園した箱根最古の美術館。世界救世教の教祖・岡田茂吉が収集した陶磁器が公開されている。世界救世教の聖地として整備された「神仙郷(しんせんきょう)」に、苔庭、荻の道、竹庭などが造られ、2013年に国の登録記念物に登録。令和3年(2021)には箱根美術館が建つ「神仙郷」が国指定名勝を受ける。宗教家であり造園家でもある岡田茂吉によって、昭和28年(1953)に作庭された。
箱根美術館を代表する苔庭。滑らかな曲線を描く玉石敷きの散策路が美しい。特に散策路の脇に散った落葉がステッチのように連なっているのがアクセントだ。
苔と紅葉のバランスが絶妙。曲線を描く庭園は西洋には観られない日本独特の庭園文化。
苔庭を散策する恋人達。ドラマティックな1枚。
11月のみ一般開放される石楽園に足を踏み入れる。借景には明神ヶ岳、明星ヶ岳、浅間山と雄大さを感じる。
観山亭に繋がる中門。風格ある様子が感じ取れる。
石楽園内にある滝と池のある日光殿前庭。滝の形式は、片落ちの滝だろうか。
石楽園内にある日光殿。中に入らずとも、反対側の窓側から額縁庭園を撮影できることに気づく。柱を挟んで色が違うのは偶然なのだろうか。
観山亭を見上げる。巨大な石組みと石苔(せきたい)が、庭園にしっかりとした安定感を生み出す。石苔:石の表面に生えた苔。
石楽園から苔庭に戻ってきました。こちらは茶室「真和亭」。抹茶とお菓子で700円とお値段高めであるが、拝観料とセットになったチケットであれば1,200円と400円もリーズナブル。人が少なければ茶室からも美しい苔庭を眺められ利用してみたい。
モミジと苔。
起伏のある苔庭であることが分かる。偶然にも恋人達が通りかかり、またもやドラマティックな1枚に。
箱根美術館を出る直前に苔庭と太鼓橋を撮影。コンパクトながら見事な苔庭であった。
箱根美術館「神仙郷(しんせんきょう)」の庭園案内図。公式パンフレットより引用。 [ 案内図を拡大する ]
○ | 苔庭の美しさは関東随一ではなかろうか。紅葉時期だけでなく新緑の時期も深い緑の光景が広がり十分に楽しめる。 |
× | 11月以外に訪れると石楽園が鑑賞できない。 |