濱口梧陵記念館
はまぐちごりょうきねんかん
醤油醸造業(現・ヤマサ醤油)の当主・濱口梧陵の江戸末期の旧邸宅。現在の建築物は大正時代に再建されたものであるが、茶室と庭園は再建以前からのもの。同施設には津波防災教育センターが併設され併せて「稲むらの火の館」と呼ばれている。これは津波から村を救うために、稲に火を付けて村人を高台に導いた言い伝えから、このような名が付けられている。
濱口梧陵の愛したと言われる邸宅庭園には、多くの飛石が配置され、回遊できるようになっている。
雪見障子のある茶室。茶室には2ヶ所に沓脱石を設け、階段状になっている。
障子を開けて撮影。写真左手には織部灯籠がある。織部灯籠は竿の部分にキリスト像が彫られ、竿上部が膨らんだ形状になっている。キリシタン灯籠とも呼ばれ、江戸時代初期にキリスト教禁止令のなか密かに信仰を続けていた隠れキリシタンの信仰物といわれる石灯籠である。
飛石が中央でクロスする珍しい意匠。飛び石の先にある五重の石灯籠は高麗燈籠であり、江戸時代の武将・加藤清正が朝鮮より持ち帰ったものとされる。
茶室から額縁庭園を撮影。茶室というより書院のような造りである。
邸宅の周りを如何に多くの飛石が打たれているか分かる1枚。
まるで京都の雲龍院を思い出すような雪見障子越しの庭園。
○ | 飛石に囲まれた邸宅庭園。訪問者が多くないため、茶室の障子を自由に開け閉めして額縁庭園を撮影できる。 |
× | 特に見当たらない。 |