法輪寺(だるま寺)
ほうりんじ(だるまでら)
法輪寺は江戸初期(1718)に創建した臨済宗妙心寺派の寺院である。庭園「無尽庭(むじんてい)」は江戸時代から続く京都の(株)植音にて、昭和53年(1978)に作庭された。
観光客に馴染みのないJR嵯峨野線の円町駅。二条駅と花園駅の間にあり、観光客で下車した人は少ないのではないだろうか。ここに約8,000体のだるまが並ぶ「だるま寺」として知られている。本堂南庭には昭和後期に作庭された枯山水「無尽庭(むじんてい)」がある。
無尽庭は中国の禅の入門書「十牛図(じゅうぎゅうず)」を題材にしており、悟りに至るまでの過程を牛に例えて10枚の絵にしたものである。写真中央の巨石を中心として三尊石となっている。
近代の庭園としては、力強い石を用いて見応えある枯山水になっている。
右手の苔むした巨石が、牛の姿をした貴船石であり「見牛石」と呼ばれている。
大木を取り巻く様に石を配列している。
最後に本堂より額縁庭園を撮影。
○ | 力強い巨石を多様して見応えある枯山水になっている。参拝者用の無料駐車場があるのも嬉しい。 |
× | 特に見当たらないが、モチーフとなった題材が存在するので案内板などで紹介したほうが理解が深まるだろう。 |