石切劔箭神社 東庭園
いしきりつるぎやじんじゃ ひがしていえん
通称「石切さん」として親しまれている石切劔箭神社は、お百度参りで知られる生駒山の麓にある神社である。こちらに平成30年(2018)に完成した池泉庭園がある。作庭は桂離宮などの整備も行われている京都嵐山の小島庭園工務所だ。
石切神社に知られざる池泉庭園がある。お百度参りで有名な神社であるが、庭園は門が閉まって竹塀越しに眺めることしかできないため、本庭園に気づいている参拝者は少ない。
2018年に完成、2019年にお披露目会が行われた石切劔箭神社 東庭園は、日本最高峰の庭園「桂離宮」のメンテナンスも行っている小島庭園工務所によるものであり、生駒山に見立てた築山に高密度に山石を配している。
護岸石組も大きめの山石で囲み、石橋の四隅には橋添石を配している。橋添石を置くことで、石橋に安定感が生まれる。
池泉北部には六方石を三尊石風に組んでいる。
築山上部付近から見下ろす。
上流部は生駒石を使って、生駒山からの湧水をイメージしている。
築山を回遊できるように飛石を並べているが、庭園内には立ち入りできなし。庭園回遊とまではいわないが、正面から庭園を眺めてみたいものだ。
○ | コンパクトな敷地に生駒山に見立てた池泉庭園が造られており、石も風合いこそまだ生まれていないが、どれも個性的で美しい。 |
× | 庭園を正面から観察できない。 |