石清水八幡宮 書院前庭
いわしみずはちまんぐう しょいんまえぜんてい
石清水八幡宮は平安時代(860)に創建した神社であり、鶴岡八幡宮(鎌倉)と宇佐神宮(大分県宇佐市)と並ぶ日本三大八幡宮のひとつである。境内には重森三玲によって昭和27年(1952)に作庭された書院石庭と、昭和41年(1966)に作庭された「鳩峯寮の庭」が残されている。
石清水八幡宮には東福寺 本坊庭園などを作庭したことで知られる重森三玲によって作庭された庭園が2つ残されている。ひとつは事前予約、もしくは特定時期のみ公開される「書院前庭」と「鳩峯寮の庭」である。公開日に合わせて訪問するが閉まっていたため、社務所を訪れ開門していただく。
門より前に入れず、十分に鑑賞できないのが残念。(株)元豊が運営する「探検庭園」の推測によると、写真中央にある小さな岩島は「おのころ島」とのこと。「おのころ島」とは「古事記」の冒頭を飾る日本発祥の神話「国生み神話」で登場する島である。三尊石の中尊寺は富士山に見立て本州を表現しているとのこと。
書院前庭は15石で構成され、「本州」「淡路島」「四国」「隠岐島」「九州」「壱岐島」「対馬」「佐渡島」などに見たてられ、春日灯籠は「淡路島」に見立てられているとのこと。
「鳩峯寮の庭」の存在は記事作成時に気づき取材時は見学できていないが、参道の入口にあるようだ。
○ | 一見すると単純な枯山水にみえるが、「国生み神話」をイメージした奥深い枯山水であることに感銘を受ける。 |
× | 解説がないと理解が全くできないため勿体ない。 |