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可月亭庭園美術館

かげつていえんびじゅつかん
美しさ ★★
静寂さ ★★
福島県会津若松市
  • 可月亭庭園美術館 入り口

    出島と枯流れの意匠が美しい

    池泉庭園
    庭園面積 600坪 (中規模)
    抹茶など頂ける
    室内からも庭園を眺められる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

可月亭庭園美術館の由来

可月亭庭園の原型は鎌倉時代から安土桃山時代(1189-1589)に、家老下屋敷として建設されたとされ、江戸時代に作庭家でもあり絵師でもあった・目黒浄定(めぐろじょうてい)によって改庭される。本敷地は現在でも個人所有であるが、クラウドファンディングにより土蔵や客座敷は美術館として開放し、カフェも設けて「庭園美術館」として2018年に一般公開される。






  • 会津3庭園

    可月亭庭園は、御薬園(会津松平氏庭園)、非公開で宅地化問題にさらされている攬勝亭(らんしょうてい)と並んで会津3庭園とも言われる。

  • 庭師・目黒浄定によって作庭

    会津藩5代藩・松平公が江戸幕府から庭師・目黒浄定(めぐろじょうてい)を呼んで御薬園(会津松平氏庭園)を築庭した際、可月亭も一緒に改庭したと伝わる。ちなみに目黒浄定は小堀遠州の弟子でもある。それでは庭園の解説に進もう、正面には2つの枯流れ、左手には出島を造っている。

  • 枯流れ

    まずは正面の枯流れを撮影。栗石を敷き、奥には遠山石のような石を据えることで、流れに遠近感を生み出している。

  • 滝石組のような意匠

    右側にも枯流れがあり、奥には滝石組のような意匠がみれる。

  • 切石橋

    出島には切石橋を架けている。切石橋は江戸時代から使われるようになった技法である。

  • 礼拝石

    飛石の先に庭園のビューポイントなる礼拝石(らいはいせき)を据えており、池泉の護岸石組は横石や伏石で低く組んでいる。

  • 出島

    池泉西部にも出島をつくり、丸みのある巨石などを使いつつも力強さを生み出している。

  • 石灯籠

    石灯籠と先ほどの切石橋。切り石橋は僅かに山形になっている。

  • 枯流れ

    枯流れには僅かに水が流れて、池泉に注ぎ込まれている。

  • 山水庭

    大小2つの築山と心字池を配した山水庭となっており。池泉の形状が複雑であるが故に、見る方向によって景が変化していく楽しみがある。

  • カフェ

    カフェは庭園料金だけで入室できるためお邪魔する。2室あるが取材翌年の2020年にはふすまを外して、1室の空間に模様替えしていることがFacebookで案内されていた。これで、より開放感ある額縁庭園を楽しめるようになっただろう。また、カフェだけの利用時は庭園料金は不要となり、地元の方に嬉しい配慮となっている。

  • 額縁庭園

    80万円のクラウドファンディングで、一般公開までたどり着いたということは、庭園の整備は日常的に行われ、カフェや土蔵の改装だけで実現したのだろうか。このような取り組みを、会津3庭園で存続問題になっている攬勝亭(らんしょうてい)にも適応して救えることを願いたい。


総評
池泉の形状が複雑であり、出島や枯流れにより単調ではない美しい景を生み出す地割となっている。
×特に見当たらない。


アクセス
福島県会津若松市材木町2丁目5-7
JR「西若松」駅 徒歩5分

駐車場
有り(無料)

開園時間
午前10時〜午後5時

休館日:毎週月曜日

入園料
庭園+美術展示のセット 400円
庭園のみ 200円

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2019-11-02 (土) 更新日 2020-08-23


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