日本三名園の偕楽園。1896年より毎年「梅まつり」が開催され、110周年を記念した2006年より「夜梅祭」が開催される。当時は梅林のみのライトアップであったが、2009年より「光の散歩道」と称して竹林のライトアップや、好文亭の夜間拝観なども楽しめるようになる。開催期間は「梅まつり」より少し短い期間となる。(2018年実績 3/2~3/21)「夜梅祭」は第一夜は弘道館、第二夜は偕楽園と別日程で1日づつ開催。特に偕楽園では花火大会や特別イベントなどが開催される。本記事は夜梅祭(第二夜)に取材。
偕楽園の魅力を思う存分楽しめるライトアップイベント「光の散歩道」を取材。まずは梅林を巡るが、いくつもの散策路がありメイン通りを除けば混雑感は少ない。
少しライティングが強すぎる気がする。ライトアップには少しこだわる人間なので、オレンジ色のような暖色系であれば、もっと柔らかな梅を表現できると感じてしまう。
梅だけなく、このようにグリーンとなる草も照らされると対比効果で美しく感じる。これはいい!
梅夜祭で最も感動した光景が、この「孟宗竹林(もうそうちくりん)」である。最も注目したいのはフットライトの技法。竹を半分に切り、その竹の内側に明かり設置して柔らかな光を生み出している。すばらしい!!このライトアップも「光の散歩道」期間で楽しめる。なお、写真では印象的に仕上げるため、Adobe Lightroomを使い暗部を明るくするシャドウハイライト処理を強めにしています。
孟宗竹林が複数のカラーバリエーションでライティングされている。個人的には、竹林に映えるオレンジ単色のほうが暖かみもでて美しく感じるかなぁと。
石灰岩の大理石で造られた井筒(いづつ)。眼病に効く水と言われており、こちらの水は好文亭での茶会でも使われたとのこと。夜はカラフルに現代的なライトアップが施される。こちらも「光の散歩道」期間で楽しめます。
見晴広場からライトアップされた梅と千波湖を眺める。ちょっとした夜景とライトアップが一緒に楽しめるのも嬉しい。こちらも「光の散歩道」期間で楽しめます。
写真の主役に松をもってきた1枚。低感度(ISO200)で撮影して、Adobe Lightroomで暗部を明るくシャドウハイライトを強めにかけています。
夜梅祭で最も人が集まっていた夜梅キャンドルアート。昭和38年に植えられた「左近の桜」は、まだ開花前であるが、威厳を感じさせる風格。こちらは夜梅祭(第二夜)のみ限定イベント。
和紙を使用したキャンドルで、梅の形をかたどっている。暗くて見えないが、このキャンドルの周りは100脚以上の三脚で囲まれています。16時ごろには、かなりの三脚で埋め尽くされており、20時ごろに打ちあがる花火とキャンドルを同時に撮影できるポイントなのだろう。
ライトアップされた好文亭は、「光の散歩道」期間は夜間も見学できる。ただ、好文亭の建物を照らしているため、好文亭からの撮影は光がまぶしく厳しいと推測される。もちろん三脚も一脚も利用不可となっている。
カブトムシやクワガタが集まる木として知られるクヌギの木で作られた櫟門(くぬぎもん)。ここを上がると左手に好文亭がみえてくる。
吐玉泉下広場の池泉庭園。ライトアップされた梅が漆黒の池に反射する様子がいいですね。こちらのライトアップは、「光の散歩道」期間で楽しめると思われます。(未確認)
別の角度からの池泉庭園。光りが強すぎるのが残念であるが、十分すぎる見応えのある偕楽園のライトアップに満足。
○ | 庭園のライトアップとしては日本最大級の規模と推測され、見応え十分である。1日だけのイベントである夜梅祭がハイライトであるが、20日間ほど楽しめる「光の散歩道」期間でも見応えあります。 |
× | 梅林は歴史が長いため老木であり、華やかさには欠ける。ただ、本園外にある広場の梅林は見応えたっぷり。 |