世界2,800ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る
国指定名勝

偕楽園

かいらくえん
美しさ ★★
静寂さ ★★
茨城県水戸市
  • 偕楽園御成門

    日本三名園にして世界2位の広さを誇る都市公園

    池泉庭園 / 国指定名勝
    庭園面積 38,000坪 (超大規模)
    抹茶など頂ける
    室内からも庭園を眺められる
    ライトアップ時期あり
    特筆事項 偕楽園ライトアップ
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

偕楽園の由来

常陸水戸藩の第9代藩主・徳川斉昭(なりあき)により、造園構想から僅か1年後の1842年に偕楽園として開園。1873年に公園制度により「常磐公園」命名。大正11年(1922)に国の史跡、名勝に指定される。昭和32年(1957)に「偕楽園」と再び改称される。水戸の梅まつり110周年を記念して、2006年より夜のイベント「夜梅祭」が毎年開催される。






  • 梅老木

    兼六園(金沢)後楽園(岡山)に並ぶ日本三名園「偕楽園」では、毎年2月下旬から3月下旬に梅まつりが開催。まずは梅林へ向かうが、なかなかの老木。いくつもの方杖支柱(ほおづえしちゅう)で支えられ歴史と品格を感じさせるが、華やかさには少々欠ける。

  • 梅を眺めるカップル

    見晴らし広場付近から梅を眺めるカップル。

  • 好文亭の露地(茶庭)

    偕楽園といえば好文亭。木造三階建てで徳川斉昭自身が建築意匠まで定めたと言われている。ちなみに、東京ドーム60個分の広大な偕楽園ですが、日本庭園は好文亭の露地(茶庭)と梅桜橋近くの池泉庭園のみであることが、兼六園と後楽園の大きな違い。

  • 好文亭のつつじの間

    好文亭の「つつじの間」には、三連の和明かりが飾られている。好文亭に星型やキノコ型の明かりもあり、歴史ある建造物に若々しいデザインを取り入れている。素晴らしい! なお、こちらの和明かりは、ライトアップ期間だけと思われます。

  • 好文亭の東塗縁広間

    東塗縁広間(ひがしぬりえん)。ここから眺める茶庭が一番のハイライトだろうか。3方向のトリプル額縁庭園を楽しめるのが嬉しい。

  • トリプル額縁庭園

    同じく東塗縁広間から茶庭を望む。照明施設の取り付け方向から、好文亭ライトアップ時に広間から庭園を眺めると眩しく感じられるだろう。

  • 東塗縁広間からから坪庭を眺める

    同じく、東塗縁広間から坪庭を眺める。

  • 好文亭3階

    好文亭3階に上がってきた。偕楽園の本園は高台にあり、その3階であるため眺望が素晴らしい。奥にみえる湖が千波湖(せんばこ)であり、その手間には本園外にある田鶴鳴(たづなき)梅林である。

  • 好文亭3階の楽寿楼

    好文亭3階の楽寿楼(らくじゅろう)の畳の縁には、徳川家康の家紋「葵紋(あおいのもん)」が!

  • 腰掛け待合

    好文亭に敷地にある迎付(むかえつけ)や、後座の席入りを待つ「腰掛け待合」。迎付:亭主が客を迎えに出ること

  • 孟宗竹林

    表門近くには、数千本におよぶ孟宗竹林(もうそうちくりん)。こちらはライトアップイベント「光の散歩道」開催時にはライトアップされるが、その様子は梅のライトアップ以上に美しい。孟宗竹:国内では最大の高さを誇る竹の種類。竹の種類名は、冬に母のために寒中筍を掘り採った中国・三国時代の孟宗からきている。(271年没)

  • 梅桜橋近くの池泉庭園

    梅桜橋近くの池泉庭園。こちらもライトアップイベント「光の散歩道」開催時にはライトアップされます。

  •  猩々梅林

    本園を出て、 猩々(しょうじょう)梅林にやってきました。本園外の梅林はいずれも平成になってから開園されたこともあり、木々が若く、梅の華やかさを楽しむのであれば、実は本園よりもお薦めだったりします。

  • 偕楽園の案内図

    偕楽園の案内図。南北が逆になっているのでご注意を。満開時の梅まつり時期の週末は、午後から駐車場は待ち行列になります。 [ 案内図を拡大する ]


総評
梅まつり時期は、昼も夜も見応え十分で特に夜のライトアップ(梅夜祭)は必見。好文亭は夜間も見学でき、竹林や池泉庭園もライティングされ、古庭園では最高峰のライトアップイベントであろう。
×日本庭園を純粋に楽しもうとすると、消化不良となる。また本園の梅林は、老木のため品格はあるが華やかさには欠ける。


アクセス
茨城県水戸市常磐町1丁目
水戸駅北口偕楽園行きバスで約20分。梅まつり期間中はJR偕楽園臨時駅に停車する電車があります。

駐車場
多数あり(梅の時期のみ有料となります) 周辺のコインパーキングを地図から探す

開園時間
本園:午前6時~午後7時(2/20~9/30)、午前7時~午後6時(10/1~2/19)  
好文亭:午前9時~午後5時(2/20~9/30)、午前9時~午後4時30分(10/1~2/19)

入園料
本園:大人300円 小人150円(小・中学生) ただし観梅時期以外は午前9時までは無料
好文亭:大人200円 小人100円(小・中学生)
満70歳以上の方、春、夏、冬休み以外の土曜日に入館された小中高生の方は無料

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2018-03-10 (土) 更新日 2023-04-22

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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は江戸 (1873年)です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
室内からも庭園を楽しめますが、庭園を満喫するには屋外を回遊する必要があります。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
あります。



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