小泉八雲旧居庭園(ヘルン旧居)
こいずみやぐもきゅうきょていえん(へるんきゅうきょ)
ギリシャ生まれの文学者・小泉八雲は、来日当初「ヘルン」とも呼ばれた。松江、熊本、神戸、東京を住みながら英語教育や執筆を行い、松江で5ヶ月間過ごした邸宅である。邸宅庭園は明治元年(1868)に作庭。
小泉八雲記念館の隣にある旧居には、明治元年に作庭された枯山水があることを知り訪問。
南庭は、緩やかな曲線を描く野筋は苔で覆われ、飛石と切石による長石で苑路が作られている。
西庭は、先ほどの飛石で繋がっており、苔庭の領域にある大きな踏み分け石で分岐。曲線の使い方が上手な枯山水と感じた。
火袋に三日月型の窓が付けられた石灯籠。
西庭に特に美しいと感じたポイントで、苔庭と白砂の汀に青玉石で州浜(すはま)が作られている。州浜:池泉の水を美しく魅せる技法
左が南庭、正面が西庭となり、写真には写っていないが写真右側に北庭がある。つまり、本書院からが三方向の庭を眺められる。
北庭には池泉があり、中島に黒松と石組が組まれている。よく観察すると三尊石組になっているが黒松により隠れてしまっているのが惜しい。
○ | 曲線の使い方が上手な枯山水である。 |
× | 北庭の三尊石組が黒松で隠れてしまっている。 |