光明寺 信楽庭
こうみょうじ しんぎょうてい
光明寺は鎌倉時代初期に法然上人によって開山された西山浄土宗(せいざん)の総本山である。法然上人が初めて「念仏」の教えを説いた地でもある。境内には昭和36年に作庭された信楽庭(しんぎょうてい)があり、紅葉時期のみ拝観できる。作庭者は不明とのこと。
紅葉時期のみ拝観できる庭園。拝観ルートに従っていくと、勅使門と釈迦堂の間に信楽庭(しんぎょうてい)がある。勅使門とは天皇からの使いのもの(勅使)が出入りする門であるため、開山当初はこのような場所に庭園はなかったのだろう。
寺院の方に伺ってみると信楽庭(しんぎょうてい)は昭和36年に作庭され、18個の石は念仏の行者が生死の大海を渡る姿を現しているとのこと。
この庭園の面白いところは蓮生閣から釈迦堂へは階段で繋がっており、階段から見下ろせることである。
故に、にのような額縁庭園を撮影でき、六角吊灯籠が良いアクセントとなっている。ちなみに上りはエレベータとなっており、寺院でのエレベータ乗車に初めての体験だった。ただ、スリッパなしでエレベータに乗るのは若干勇気も入る(笑)
階段から見下ろした信楽庭。
ピントを信楽庭に合わせて、手前の六角吊灯籠をぼかし、遠近感を狙った1枚。
三尊石はもちろん阿弥陀三尊。つまり西方の極楽浄土の教主である阿弥陀如来の慈悲に包まれながら、生死の大海を渡る念仏行者の姿を表してる。つまり、西山浄土宗の教えをイメージしたものである。
「撮影して下さい」と言わんばかりの書院があった。
平日に訪問したが、コロナ禍の京都郊外であっても多くの観光客で賑わっていたので、人物を避けて撮影するのがなかなか難しい。
御影堂(みえどう)、いわゆる本堂から蓮生閣へ向かう途中。
光明寺の案内図 [ 案内図を拡大する ]
○ | 西山浄土宗の教えをイメージした枯山水を正面だけではなく、斜め上からも観賞できることにより、立体的には枯山水を楽しめる。 |
× | 特に見当たらない。 |