世界2,800ヶ所以上の夜景を巡った男が庭園を巡る

地蔵院(竹の寺)

じぞういん(たけのてら)
美しさ ★★
静寂さ ★★
京都府京都市西京区
  • 地蔵院 総門

    苔が美しい十六羅漢の庭

    枯山水
    庭園面積 100坪 (小規模)
    室内からも庭園を眺められる
    雨でも十分に楽しめる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成 令和

地蔵院(竹の寺)の由来

地蔵院は臨済宗の寺院であり、室町時代(1368)に夢窓疎石(むそうそうせき)によって開山された。応仁の乱により荒廃したが江戸中期に再興。頓知アニメで有名な「一休さん」のモデルとなった一休宗純が6歳で出家するまで母と過ごしたと伝わる。庭園「十六羅漢の庭」は宗鏡禅師にて江戸時代に作庭されたと伝わる。






  • 庭園入口

    日本初の作庭家ともいわれる臨済宗の禅僧・夢窓疎石が開山した地蔵院。別名「竹の寺」と呼ばれるが、方丈前に江戸時代に作庭されたと伝わる枯山水が残されている。

  • 額縁庭園

    方丈からの額縁庭園を撮影。近隣の苔寺として名高い「西芳寺」にも引けを取らない美しい苔が広がっている。

  • 十六羅漢の庭

    「十六羅漢の庭」と名付けられてた庭園は平庭枯山水である。羅漢とは正しくは阿羅漢といい、尊敬を受けるに値する聖者を意味する。つまり「十六羅漢の庭」のは16の石を羅漢に見立てている。

  • 十六羅漢の庭

    方丈からの座観式であり、庭園内には立ち入れず望遠レンズを利用しないと16石を確認するのは難しい。

  • 十六羅漢の庭

    また良質な苔に覆われており、石なのか木の根なのか判別が付きにくい。ただそれもまた一興。石を数えることを楽しむ自分もいる(笑)。

  • 十六羅漢の庭

    公式サイトでは「当院の羅漢は男山の八幡宮に願をかけているので、その方向(左手後)に少しずつ傾いている」と記載されている。

  • 生け垣

    巨石もあれば天を突くような立石も。庭園は生垣で囲まれており、生け垣も丁寧に整備されている。

  • 苔のコンディション

    周辺が木々に囲まれた環境により直射日光に当たりにくいことも、苔のコンディションが保たれる要因のひとつだろう。

  • 同一視点で16の石を観賞するこはできない

    広角レンズで「十六羅漢の庭」を撮影するが、同一視点で16の石を観賞するこはできない。

  • 猪目窓

    ハート型の猪目窓。猪目(いのめ)は日本古来からある文様であり、禅寺の屋根や神社の鈴などに使われ、魔除けや福を招く意味が込められている。猪目窓はかつては特定期間のみの限定公開であったが、現在は常時公開となっている。

  • 瀟湘八景の図

    瀟湘八景の図が描かれたふすま。中国湖南省の瀟水と湘水の二川が交流して洞庭湖に注ぐ所を瀟湘といいえ、この地の景勝八つを選んだものである。なぜ、このふすまに注目したかというと、山口県周南市の漢陽寺に重森三玲の作庭した瀟湘八景の庭を思い出したからである。瀟湘八景の庭は滅多に公開されない枯山水であるが、とても感銘を受けたため、このふすまにも注目したくなったということである。

  • 苔の美しさに魅了

    枯山水であることを忘れるほどの苔の美しさに魅了される。

  • 竹の寺らしい光景

    山門から方丈に向かう参道では、竹の寺らしい光景を感じさせてくれる。西芳寺(苔寺)から徒歩6分ほどの距離にあり、合わせて拝観してみるのが良いだろう。


総評
苔が見事なまでに良質であり、16石も岩肌も良く、苔付いている石もありシンプルながら美しい。
×特に見当たらない。


アクセス
京都府京都市西京区山田北ノ町23
阪急「上桂」駅 徒歩約12分、京都バス73番「苔寺」下車 徒歩約3分

駐車場
有り(参拝者のみ1時間無料、駐車場は5台しかなく離合不可能な狭い道であるため注意が必要。なおAudi A5は通行できました。)

開園時間
午前9時~午後4時30分(入園は午後4時10分まで)

拝観休止日 1月10日~2月10日の水曜日と木曜日、および法要

入園料
一般 500円
小中高校生 300円

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2021-12-29 (水) 更新日 2022-12-17

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よくある質問


いつごろ作庭された庭園ですか。
作庭時期は江戸時代です。
雨でも濡れずに楽しめますか。
はい。充分に楽しめます。
抹茶や珈琲などを楽しむところはありますか。
残念ながら、ありません。



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