世界2,500ヶ所の夜景を巡った男が庭園を巡る
国指定名勝

曼殊院庭園

まんしゅういんていえん
美しさ ★★
静寂さ ★★
京都府京都市左京区
  • 曼殊院門跡

    屋形船から庭園観賞している感覚を味わえる

    枯山水 / 国指定名勝
    庭園面積 200坪 (小規模)
    室内からも庭園を眺められる
    雨でも十分に楽しめる
    作庭時期 不明 ~飛鳥 奈良 平安 鎌倉 室町 安土桃山 江戸 明治 大正 昭和 平成

曼殊院庭園の由来

奈良時代から平安時代に比叡山に創建されたのが曼殊院の始まりといわれる。現在地には江戸時代(1656年)に移転。書院には桂離宮と共通した意匠がみられ「小さな桂離宮」とも呼ばれる。






  • 屋形舟から眺める庭園をイメージ

    庭園沿いの縁側からの景色は、まるで屋形舟から眺める庭園を楽しむように設計された曼殊院。縁側は広く、紅葉シーズンでも比較的落ち着いて観賞できるだろう。

  • 大書院から鶴島を眺める

    まずは大書院から鶴島を眺める。鶴島には樹齢400年の堂々たる五葉松が鶴を見立てている。

  • 大書院から亀島を望む

    大書院から亀島を望む。迫力ある鶴島とは対照的な静かに佇む亀島だ。写真左側の砂紋は同心円に広がる渦巻きとなっている。砂紋の変化にも注目してみると面白い。

  • 亀島の奥に広がる蓬莱連山

    小書院から亀島の奥に広がる蓬莱連山。解説文には「遠州好みの枯山水、庭の中心に瀧石があり、白砂の水は水分石から広がり、・・・」と記載され、それがこの景色である。次の写真で解説。

  • 曼殊院庭園の図解

    右奥の立石が「滝石(瀧石)」であり、曼殊院庭園最大の見所だ。そこから流れる水が石橋をくぐり、水分石(みずわけいし)で川が二分され、大海へと流れ込む。その様子を小書院の欄干(らんかん)から眺めると、まるで屋形船に乗船して大海へ向かっているように想像できるのである。欄干:縁側の手すり

  • 曼殊院庭園の滝石と石橋

    滝石と石橋を望遠で捉える。肉眼では滝石、石橋を確認するのは難しいので、双眼鏡などを持参するのが良いだろう。もしくはスマホで撮影して拡大もいいだろうか。

  • 箸休めの1枚

    箸休めの1枚。

  • 屋形船に乗船して大海を進んでいるようにみえる

    小書院越しに、先ほど図解した蓬莱連山、滝石、石橋、水分石を望む。意図を理解した上で眺めると、屋形船に乗船して大海を進んでいるようにもみえてくる。また、小書院の欄干だけ意匠が優れていることにも気づく。

  • 小書院の縁側を望む

    別角度から小書院の縁側を望む。左手前には蹲居(つくばい)を確認できる。その蹲居を詳しくみてみる。

  • フクロウの手水鉢

    蹲居を上から眺めるとこのような意匠である。まず目を惹くのが青石の前石である。なんとも独特な形状だ。また手水鉢(ちょうずばち)の外側には楕円形の出っ張りがあるが、近寄ってみると「フクロウ(梟)」が掘られ「フクロウの手水鉢」とも呼ばれる。蹲居については、新潟の国指定名勝「清水園」の記事を参考にして欲しい。

  • 右手に鶴島、左奥に亀島を望む。

    右手に鶴島、左奥に亀島を望む。

  • 小書院から額縁庭園を愉しむ。

    小書院から額縁庭園を愉しむ。

  • 曼殊院の坪庭

    最後に坪庭を拝見して曼殊院庭園をあとにする。庭園の知識がなくても十分に景観を楽しめ、知識を付けることで更に楽しめる、初心者にも庭園通にも嬉しい庭園である。


総評
滝石から石橋をくぐり大海へと流れる様子が美しい。また、縁側も書院も広くゆったり庭園観賞できる。
×最大の見所となる「滝石から石橋をくぐり大海へと流れる様子」は、少々離れており、双眼鏡などがないと細部を確認できない。


アクセス
京都府京都市左京区一乗寺竹ノ内町42
比叡電鉄本線「修学院」駅 徒歩20分、市バス5系統「一乗寺清水町」 徒歩20分

駐車場
あり(無料)

開園時間
午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)

入園料
一般 600円
高校 500円
中小学生 400円

公式サイト

地図
正門にピンを立てています。
訪問日 2018-10-13 (日) 更新日 2018-12-09


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